経済・政治・国際

2024年1月27日 (土)

昨年12月14日の投稿「私の現状認識」の追記となります。

私は昨年12月14日に「私の現状認識」という記事を書きました。

我が国はG7(先進国首脳会議)にあって他の6か国とは違う立場そして人道的救済を表明されたことを書き記しました。

(G7とは:『公式な定義はありませんが、一般的に首脳会議に参加する7か国の総称としてのGroup of Sevenを意味しています。』日本国経済産業省見解)

令和6年1月26日付 日本国内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)は、「パレスチナ被災民に係る物資協力の実施について」という発表をされています。

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また、その説明資料がこちら

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我が国は、UNRWA(国際連合パレスチナ難民救済事業機関)から、ガザ地区におけるパレスチナ被災民に早急に必要とされる毛布、給水容器、ビニールシート及びスリーピングマットの譲渡要請がなされたものに対し、応えたものです。


今回提供される毛布等は、UNRWAを通じてガザ地区被災民に配布されるとあります。

 

我が国におきましては、令和6年1月1日に能登半島地震が発生し、被災地における救援活動は人命を左右する緊急性を要する事態でありますが、我が国の政府が外交において表明された立場を、要請に基づき物資協力を実施、履行するものであります。

2024年1月14日 (日)

大津市長選 前日

今日[13日(土)]お店は静かでした。

今日、当店で飲まれていたお客さまが明日[14日(日)朝]の現職候補の出陣式に動員がかかっているとのこと。「明日朝、起きれるかなぁ」という言葉を残してお帰りになりました。

また、公営ポスター掲示場が575箇所あり、多くの市民が候補者ポスターを貼るのに動員がかかっています。

『うちの店のお客さまには、選挙運動に動員をかけられている方が多いんだな』という印象を受けた次第です。

 

さて、今日お客さまに「そうそう、訊きたかったんですけど、今回の選挙の争点てなんなんでしょうねぇ。」と訊ねられました。

私が『なんだと思います?』と尋ねたところ、「それがわからないから、訊いてるんです。」とのこと。

正直、明日[14日(日)]にならなければ、わからないことがほとんどですが、私は、次のように私見を述べました。

『1月10日にイオンスタイル大津京が建て替え理由のため閉店しました。西大津中心都市核から大型ショッピングセンターが消えました。

堅田都市核からはイズミヤ堅田店が、膳所都市核からは西武ショッピングセンターが消えました。

高齢者で免許証を返納された方などは、都市核から大型ショッピングセンターが消えたことにより、生活協同組合コープのような宅配サービスに移行していくことも予想できます。

そうなると、数年後に再びショッピングセンターができても、お客さまが見積もりほど戻ってこられない可能性を考えなくてはなりません。

コロナ禍で巣ごもり需要が注目されましたが、その傾向が大津の主要な都市核においては、より顕著となるかもしれません。それは、まちづくりの根本を見直さなければならないということになるでしょう。

これまでは「にぎわいの創出」という言葉が踊ることが多くありましたが、今後は「徒歩や自転車で用事がすませられる“コンパクトシティ”」ではない、新しい都市の仕組みを考えなくてはならないということになるのではないかと思います。あるいは、商業施設が最寄りから消失したことによる人口流出も視野に入れておくことも大事だと思います。』

さて、14日(日)告示の大津市長選挙の争点は・・・

 

2023年12月14日 (木)

私の現状認識

上川外務大臣が、パレスチナ・イスラエルそしてヨルダンを訪問されたのが2023年11月2日〜5日

我が国はG7(先進国首脳会議)にあって、上川外相は、今回はそこでG6とは違う国の立場そして人道的救済を表明されました。

その我が国の立場と表明は、国際連合のグテーレス事務総長に動揺を与えました。

その結果、中東訪問を終えられた上川外相の属する自由民主党に日本共産党から攻撃が加えられ始めました。

その攻撃とは、赤旗日曜日版においてスクープ記事となった、自由民主党政治資金パーティーでの裏金およびキックバック問題です。

この攻撃は、日刊ゲンダイに飛び火し、時間を経るに従って国民の関心事となっていきました。

現在に至っても、マスコミが報じるニュースや情報バラエティ番組によって、政治資金パーティー裏金およびキックバック問題に国民の関心は吸い寄せられています。

しかし、12月13日のNHKニュース『バイデン大統領「イスラエルは世界で支持を失いつつある。」』という報道にあるように、我が国の外交手腕は国際外交の中で活動するさまざまな機関に変節をもたらしています。これは、我が国の現政権の実力によってなされました。

我が国は、戦後レジームからの脱却そして美しい国日本を取り戻す方向に向かっています。

今日はここまで

 

2023年12月 9日 (土)

本質は歴史を遡る

きょうは、盆と正月とゴールデンウィークとオリンピックが来たぐらい、お客様がお見えになりました。

コロナ禍以降、最高の賑わいでした。ありがとうございました。

せっかく来ていただいたのにお断りしなければならなかった方々には、本当に申し訳ありません。

 

世論はいま、政治資金パーティー裏金疑惑で東京地検特捜部とマスコミが世論を賑わしています。

これは、こと細かくマスコミが報道していますし詳しい読者の方々が多いと思いますので、そこは言及しません。

 

現在日本政府は、パレスチナ・イスラエル問題において鍵を握る外交手腕を発揮されています。G7(先進国首脳会議)の中で日本だけが中立的立場を貫き、人道上の問題に真摯に向き合っています。

このことは、今回の政治資金パーティ裏金疑惑ほど詳しくは報道されていません。

今日はここまでとします。

 

 

キーワードを以下2点列挙します。

クリックして、リンク先を参照いただき、私の心模様を推察いただければありがたいです。

東京地検特捜部

マスコミ

2011年4月16日 (土)

大津市議会議員一般選挙告示は明日

明日が告示日で、23日(土)までが選挙運動期間となります。

24日(日)が投票日となります。

このブログは、法により明日から24日までの間、更新できなくなります。

読者のみなさんには、その間私の過去記事を確認していただいて、宮尾は大津市議会議員として、この4年間どんな仕事をしてきたのか、改めてチェックしていただきたいと思います。

手っ取り早い方法は、右にあるカテゴリーリンクの「定例会・臨時会議事録等」をクリックすれば、議会でどんな質問を行ってきたのか確認していただけます。

      是非、お目通しください
            ↓
私は、「2011年4月 4日 (月)我が国の選挙」というブログ記事で書かしていただきましたように、この一週間をほかの候補者と同じようには過ごしません。

さて、ちょこっとおさらいを・・・

市政とは、市の政治でありまして、主に議会を指します。

議会は、市長そして市長の補助機関である部局長と、我々議員が市政を行う場であります。

市長は、市民の皆さんから直接選んでいただきましたが、市長の特徴としましては

・市民等に税を課し、税を徴収する。

・集めた税金を「予算」とする“予算編成権”を持つ。

・「予算」を執行する“執行権”を持つ。

議員も、市民の皆さんの選挙により直接選ばれますが、議員の特徴としましては

・納税者の代表として、市長の執行しようとする議案を審議する。(議決権)

・市民の声を市政にとどける市民の代表

議会に権限があり、議員一人ひとりには、特に権限はなく市民と等しい。

といったところでしょうか。

3月11日の未曾有の国難発生以降、日本は有事にあります。

「大津市は、被災地から遠くに位置するので平時」というわけではありません。このような時代にあっては、確かな将来ビジョンをもつ有能な人物が議員となることが求められます。

このような時代の皆さんの一票は、“日本の将来を決めるぐらい重い”と考えます。

是非、この一週間を有意義にお過ごしください。

では、読者のみなさん、この一週間どこかで、そして一週間後再びこのブログでお会いしましょう。

宮尾 孝三郎

2011年4月15日 (金)

平成23年度長等学区自主防災会総会

本日は、私が所属する長等学区自主防災会の総会でありました。

東日本における大災害がいまなお余震等の活発な地震活動、そして終わりの見えない原子力災害で極度に困難な国難にある中においての、自主防災会総会でありましたので、比較的広い長等市民センター大会議室が満杯になりました。

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また、本日は総会終了後、大津市総務部危機・防災対策課職員による啓発・教育資料の情報提供がありました。

とくに、大津市が平成23年度から体制を見直した部分をここで紹介します。

初動支所班再編について

□従来、初動支所班として518名配置
           (各支所へ12~18名)

 ■庶務、情報被害調査・避難対策、連絡調整・・・
   →部局が対応すべき業務など、多岐にわたり対応

 ■災害発生時、即座に対応できる体制が取り難い

            

□今年度から、199名へ再編
           (各支所へ5~8名)

 ■所掌業務を情報収集と連絡調整を本務に精査
   →各部局の災害対応をより充実させる目的

 ■支所近隣在住職員を可能な限り定常化

ということで、充実した体制よりも確実性を優先した改革となりました。これでよいと思います。

さて、興味深いQ&Aがありましたので、紹介します。

Q:大津で大地震があった際、津波はあるのか?

A:琵琶湖でも津波は発生する可能性があるが、琵琶湖の場合水深がそんなに深くないので大津波になる可能性はない。琵琶湖に面する山が琵琶湖に大きく崩れ落ちた場合は、大きな津波となるかもしれないが・・・

大津市の場合、地震があった場合の被害も相当に考慮しなくてはなりませんが、東北で起こった原子力災害により、若狭湾の原発銀座が気になってきました。

これから、様々な議論が出てくるのだろうと思います。

※便利なサービスをご紹介↓

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WEB新書 【無料】原発銀座 育たぬ産業 朝日新聞

宮尾 孝三郎

2011年4月13日 (水)

段取りに従って徐々に明らかとなる状況

昨日、福島第一原子力発電所1号機・2号機及び3号機についてINES評価レベルを7(広範囲な影響を伴う事故)としましたが、(4号機※INES評価レベル3(重大な異常事象))今日は、これに付随すると思われる重大ニュースがありました。

【以下転載開始】--------------------------------------

微量のストロンチウム検出 原発30キロ圏外の土と植物

2011.4.12 21:47 産経新聞

文部科学省は12日、東京電力福島第1原発の30キロ圏外で、福島県内の土壌や植物から微量の放射性ストロンチウムを検出したと発表した。今回の事故を受けた調査でストロンチウムの検出は初。ストロンチウムの濃度限度について法令に基準値はないが、同省は「極めて少ない量で、健康に影響はない」と説明している。専門家は蓄積した場合の健康影響を懸念、分布の本格調査が必要だ。

ストロンチウムはカルシウムに似た性質があり、体内に入ると骨に取り込まれやすい。内部被ばくではガンマ線よりも危険度が高いとされるベータ線を出し続け、骨のがんや白血病の原因になる恐れがあると考えられている。土壌では、空間放射線量の高かった福島県浪江町と飯館村の計3カ所を調べ、ストロンチウム89は1キログラム当たり13~260ベクレル、ストロンチウム90は同3・3~32ベクレルだった。

ストロンチウム

原子番号38の元素。放射性のストロンチウム90はウランが核分裂するとでき、半減期は約29年。カルシウムと似た性質があるため、体内に入ると骨などに蓄積し、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがある。野菜などが取り込んだものや、牧草を経て牛乳に含まれたものが体内に入ることがある。チェルノブイリ原発事故や核実験などでも飛散し、問題となった。ストロンチウム90が分解してできるイットリウム90も強力な放射線を出す。

【転載終わり】---------------------------------------

そして文部科学省発表↓

【以下転載開始】-------------------------------------

福島第1原子力発電所の事故に係る陸土及び植物の放射性ストロンチウム分析結果について(平成23年3月16日、17日、19日)  (PDF:114KB)

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【転載終わり】---------------------------------------

ストロンチウム - Wikipedia

ということで、ストロンチウムについては、INES評価レベルを上げてから発表しようということだったのでしょうか

30km圏外からこのような放射性核種が検出されているという事実は、それに値する(レベル7)と私も同意します。

何事にも、段取りが必要なようです。

宮尾 孝三郎

2011年4月12日 (火)

INES LEVEL7

Fukushima Daiichi Nuclear Plant Hi-Res Photos (2011/3/20~24)

↑クリックすると、福島第一原子力発電所の3月20日から24日までの外観状況が確認できます。

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【以下テキストで転載開始】-------------------------------

(コメント)東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故・トラブルに対するINES(国際原子力・放射線事象評価尺度)の適用について

                             平成23年4月12日

このたび東北地方太平洋沖地震による当社福島第一原子力発電所の事故・トラブルに対するINES(国際原子力・放射線事象評価尺度)の暫定評価のなかで、福島第一原子力発電所について「レベル7」の適用がなされました。このことを極めて重く受け止めております。

発電所の周辺地域の皆さまをはじめ、県民の皆さま、さらに広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし、心より深くお詫び申し上げます。

当社としては、一日でも早く事態を収束させたいと考えており、原子炉の冷却、放射性物質の飛散防止等を鋭意進めるとともに、様々な方策とその工程・ステップを検討しているところです。今後とも、政府・関係各省庁、自治体のご支援とご協力を仰ぎながら、緊密に連携をはかりつつ、事態の収束に向けて全力を挙げて取り組んでまいります。

                                  以 上

                             東京電力株式会社
                             社長 清水 正孝

【転載終わり】----------------------------------------

写真を見て、「事故・トラブル」という表現が適切か、感性の違いを感じます。私なら「爆発事故・トラブル」と表現します。

INES LEVEL7 (Wikipedia)

宮尾 孝三郎

2011年4月11日 (月)

被災地の状況をお話しいただきました

本日は、友人のお誘いをいただきまして、午後より龍谷大学で行われた

~東日本大震災被災地(福島・宮城)の救援活動報告「本学客員教授・高橋卓志氏『市民活動論研究Ⅰ』一般公開~

を聴講にまいりました。

大きくは2部構成になっており、

①宮城県南三陸町社協災害ボランティアセンター派遣報告・・・大津社協 山口浩次氏

②東北・関東大震災から1カ月「現場はいまどうなっているか」・・・高橋卓志 客員教授

でありました。

まず、

①宮城県南三陸町社協災害ボランティアセンター派遣報告・・・大津社協 山口浩次氏 について

・支援期間:平成23年3月26日(土)から同年4月2日(土)までの8日間

・行きに13時間、帰りに12時間かかった。

・高速道路はとても傷んでいる印象

・4月7日の6強の余震により、今はもっと道路が痛み、移動には時間を要する可能性あり

・目的地の宮城県南三陸町に向かった山口氏の印象は「津波を受けた地域とそうでない地域は地獄と天国ほどの差があった。」

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・南三陸町の8割が壊滅的な状況となっている。

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・せっかく助かっても、避難所で倒れる方が多く、石巻の日赤に救急車で運ばれる様子が散見された。

・3・11の地震当時、観光バスなどで東北地方に観光に訪れていた方が約4000名ほどおられ、そのうち約3000名が行方不明となっている。

・2万人に満たない南三陸町の人口に46か所の避難所(当時)があり、様々な情報の把握に時間がかかった。

・いま、救援物資はほぼ足りているが、いまなお最も必要とされているのが女性用の下着

・ボランティアのためのボランティアセンターを開所している。その開所時間は09:00~16:00の間

・テレビを観てボランティアに来ていただいているが、住民との意識の差があり、トラブルが発生している。

報告の中心はボランティアセンターの開設とその実務についてでありました。

報告をお聞きしたのちに質問時間の設定があり、受講された方から様々な質問がありましたが、私も次のことについて伺いました。

Q:4月6日に政府発表「被災地等における安全・安心の確保対策について」がありましたが、その内容は、自主防犯を促すようなものも含まれていました。山口さんがおられた地域の治安状況はどうでしたか?

A1:46ある避難所のうち、一か所で物資の盗難があったが、頻発している状況ではなかった。

しかし、津波に流された車の給油口は開けられており、ガソリンを拝借したという状況は頻発していた。

「思い出探し隊」というボランティアでアルバムや所有物などを回収する活動があったが、実際にはそこらじゅうに現金や通帳、貴金属があり、そのボランティアがそれらをくすねているのではないかと地元民が懐疑的になったりした。

A2:阪神淡路大震災では、泥棒がボランティアセンターに登録して、情報を入手したのちに犯行に及ぶということもあった。

などの、回答を複数の関係者からもいただきました。

次に

②東北・関東大震災から1カ月「現場はいまどうなっているか」・・・高橋卓志 客員教授 について

高橋さんは、1991年にチェルノブイリに行ってから1997年までの6年間で合計36回もチェルノブイリに通われ、救助活動を行ってこられました。

その経験によってもたらされた知識は、福島第一原子力発電所爆発事故において被害を受け、高橋卓志氏が今回訪れた南相馬市の状況と照らし合わせることができ、今後南相馬市で起こるであろうことが予見できるとのお話でありました。

まず、チェルノブイリでの放射能汚染の拡大状況の地図を見せていただきました。

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↑この図の濃い色のところが汚染地域です。地図上に同心円をあえて重ねていますが、こうしてみると放射能汚染は放射状(同心円状)に広がるものではないことが分かります。

しかし、日本政府は、いまでも避難地域等を同心円で設定しており、それが風評被害の原因となっている等、気づきをいただきました。

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↑これは、福島第一原子力発電所の3号機の爆発後の写真。黒煙が立ち上っています。この煙は放射線核種そのものであり、生態系に影響を与える汚染物質であります。

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↑チェルノブイリ事故でのリクビダートル(除染作業員)

リクビダートルは、雨合羽のような服に鉛のエプロンといういでたちで250m㏜/h以上の作業を行い、多くの犠牲を出しました。

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↑現在の福島第一原子力発電所の状況写真。

25年前の悪夢が、現在の福島第一原子力発電所で起こっています。

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↑このスライドにあるように、心配なのは甲状腺がんであり1986年に起こったチェルノブイリ事故の放射性核種に起因する生態的反応は1998年から増加し、2001年にピークとなったとあります。

つまり、放射性核種吸引後12年から15年で、甲状腺がんの発生が顕著になるということですので、同じことを福島第一原子力発電所爆発事故に当てはめると、2023年から2026年にかけて、甲状腺がんがピークになると推測できます。

また、高橋卓志氏のお話の後にも、質問時間が設けられました。

そこで、さまざまなディスカッションがありましたが、印象的だったのは

Q:復興はどれくらいの期間を要するか?

A:原子力災害の深刻な影響を受けない地域でも、10年、15年、あるいは20年はかかるかもしれない。震災から16年経った神戸でもいまだにマンション等の建て替えができていないなどの状況がある。

また、放射線核種の飛散等により、退去を余儀なくされている区域については、復興の文字は使えない。風下の苦しみは今後も続く。チェルノブイリのプリピャチ(死の町となった)の現状と照らし合わせると理解できると思う。

復興には物流が必須だが、汚染された地域に物流は構成できない。実際に避難を余儀なくされた同心円で設定された区域に、お茶の製造を行う会社がトラックにいっぱいの支援物資を積載して入ったところ、それを知ったクライアントから「お宅のトラックは放射能汚染されてしまった。もうお宅とは取引できない。」と宣告されたとの話を確認した。

また、その地域にはボランティアも入ってこない。医療従事者もいない。同心円内の避難所は劣悪な状況にある。

同心円内に避難所があるといったが、チェルノブイリではサマショール(わがままな人々)が、「放射能に汚染されたっていうが、ここにいても何も感じない。いったい何が危険というのだ。ここはわれらの街だ。出て行けと言われても出ていかない。」という状況があった。福島の汚染地域でも、同じことが一部で起こっている。しかし、そこに支援の手は行き届かない。

このように、第1部、第2部とも講師先生は、自ら現地で活動をされており、生き字引的な方からのお話でしたので、とても説得力があり、勉強になりました。

ちなみに、私のレポートは、約4時間に及ぶ講義のほんの一つまみの概要でありますから、詳しくは、インターネット上にある高橋卓志先生の記録等をご参照ください。

宮尾 孝三郎

2011年4月 8日 (金)

福島第一原子力発電所1号機の原子炉の放射線量に変化

昨日の仙台沖が震源の地震の影響でしょうか?

福島第一原子力発電所の1号機の原子炉の放射線量の数値が変化しています。

【以下転載開始】--------------------------------------

原子炉の状態: 放射線量

原子力安全保安院が公表しているプラントパラメータ(原子炉の状態)を元に原子炉の放射線量をグラフ化しています。

福島第一原発の原子炉1~5号の水位・温度・圧力・放射線量などを日毎にチェックできます。

データが公表され次第、グラフを随時更新します。

* 情報元はGoogleスプレットシートに公開された情報を元に自動更新されています。

* 4号機は原子炉に燃料体がない状態で点検停止中の為、一覧から除外しています。

グラフ内の用語の意味は下記の通り。

D/W…ドライウェルの略。格納容器本体の事。 S/C…サプレッションチェンバーの略。圧力抑制室の事。

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1号機のグラフをクリックすると、より細かいグラフが表示されます↓

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【転載終わり】---------------------------------------

そして、NHK報道より

【以下転載開始】------------------------------------

第一原発 冷却などの作業継続

4月8日 17時57分 NHK

東京電力福島第一原子力発電所では、7日夜の地震による被害の拡大が懸念されましたが、東京電力は大きな影響はないとして、原子炉に水を入れて冷やす作業や水素爆発の危険をあらかじめ避けるための窒素の注入作業を継続しています。

7日夜の地震で、福島第一原発のある福島県双葉町では震度5弱の揺れが観測され、津波注意報が出されたことから、東京電力は一時、作業員を退避させる措置を取りました。

1号機では、原子炉の表面温度が、地震の前の7日午後7時に223.3度だったのが、地震の直後の8日午前0時には260.7度と、40度近く上昇し、午後1時の時点で246.6度となっています。

経済産業省の原子力安全・保安院は「温度の上がり方が急で説明がつかない。引き続き注視したい」としています。これ以外に、主な計器のデータや放射線量を測るモニタリングポストの値に、7日夜の地震による大きな影響は見られないということです。

このため、1号機から3号機では、原子炉を冷やすため、仮設のポンプで応急的に水を入れる作業が継続して行われました。水素爆発の危険をあらかじめ避けるため、1号機で行われている、原子炉を覆う格納容器に窒素ガスを注入する作業も、地震による影響はないということです。格納容器の圧力は、作業を開始する前に比べて、8日午後1時までに0.35気圧上昇していて、東京電力は窒素ガスの注入は順調に進んでいるとして、作業を続けています。

一方、高濃度の放射性物質に汚染された水が海に流出しているのが見つかり、コンクリートのひび割れをゴムの板で覆う対策がとられた、2号機の「ピット」と呼ばれる施設では、地震で再び水が流出しないか心配されました。

対策を強化する作業が7日夜の地震で中断されましたが、高濃度の汚染水の流出は確認されませんでした。同じように高濃度の汚染水が見つかった、2号機の「トレンチ」と呼ばれるトンネルの水位は、6日、ピットから海への水の流出が止まってから、合わせて7センチ上昇したということです。さらに、高濃度の汚染水をためることになっている廃棄物集中処理施設から、比較的低い濃度の汚染水を海に放出する作業も続いていて、7日までに合わせて8500トンのうち7400トンの放出が終わりました。

この施設に2号機のタービン建屋などにたまった汚染水を送る準備も進んでいて、8日までに、2号機から4号機のタービン建屋の壁に輸送ルートとなるホースを通す穴を開ける作業が完了したほか、集中処理施設の床や壁面に損傷がないか、8日、点検が行われたということです。5号機と6号機の地下水を集める、サブドレンピットと呼ばれる施設にたまった比較的低い濃度の汚染水、1500トンは、9日までにすべて海に放出される見通しだということです。

【転載終わり】----------------------------------------

テレビを見ていても、この現象について報道しているようには伝わってきませんが、1号機について管理者は分かりやすく説明していただいたほうがよいと思います。

宮尾 孝三郎

より以前の記事一覧

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