勝てば官軍負ければ賊軍
本日、フォーリン・アフェアーズ レポート2009年5月号が届きました。
フォーリン・アフェーアーズは2009年2月をもって休刊しておりましたが、簡易製本版といった形で復活し、再び購読を始めることにしました。
ちなみに、この雑誌は米外交問題評議会(CFR)が発する対外政策決定やその思考段階のレポートなど、極めて重要な情報を掲載しており、日本の、そして地方の展望を思考するのに有益です。
今回のレポートで、私が特に気にしたのは「日本の歴史認識と東アジアの和解を考える」でありました。
戦争というものは、必ず戦死者・負傷者が現出します。要するに残虐であります。残虐でない方法で、平和裏に戦争に勝つというのは、圧倒的な兵力で、相手国を怖気づかせるという方法が考えられますが、無血で戦勝するというのは、机上の空論であると思われます。
このレポートによれば、日本はアジアの国々に対して残虐な行為を繰り返したということになっております。ドイツもヨーロッパの他国に対し、残虐行為を行ったとあります。
もちろん、我が国もドイツも戦争を行った一方の国でありますから、敵と戦い、生き死にの行方は自分達の軍事行動の成否にかかっている訳ですから、追い詰められた際には、それこそ我を忘れて、後世の人々に「残虐」と謗りをうけるような局面は多々あったはずです。
同盟国のアメリカのこのレポートは、「日本が残虐性の高い戦闘行動をアジアで繰り返した」と断言しております。
しかし、繰り返しますが戦争は悲劇であります。温かい戦争、明るい戦争などありえません。戦いは常に陰惨で衝撃的です。
アメリカは、先の大戦時、B29の大群により日本各地を絨毯爆撃しましたが、艦載機の空襲も多く行われました。その艦載機の攻撃時には、万年筆のようなものや筆箱のようなものが空から降ってきたそうです。恵みの爆弾などと勘違いしてはいけません。この万年筆のようなものや筆箱のようなものに刺激を与えれば最後、爆発してしまいます。戦争とは、このように陰惨で悲惨なものです。
クラスター爆弾参照→「民間人(子供)の興味を引く玩具のような形状と色にして、拾うように仕向けている」
歴史は、立ち位置・軸足の位置により、何通りにもストーリー展開が可能です。一方的な歴史認識は、その他の人々を困惑させます。
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気になる本をもう一冊
この方は、統合幕僚学校長を経験されています。戦後日本の“自衛隊”という手足を縛られた、軍隊のようで軍隊でない(有事以外では、警察官職務執行法が準用される)特殊な組織のヒエラルキーの頂点付近におられた方です。
この方の歴史認識は、“頭ごなしに謝罪を要求される日本の現状を憂う人々”には好評です。わたしも、読みやすくある種の心地よさを感じた次第です。
しかし、それが日本の外交を危うくもします。
繰り返しますが、立ち位置・軸足の位置により、見方・考え方・感じ方は千差万別です。
では、正しい歴史とはなにか?
何処にもありません。
「言うこと・心で思っていること・行動」 これが常に一致している人は、この世にほとんど存在しないでしょう。
勝てば官軍負ければ賊軍(戦いに勝ったほうが正義になり、負けたほうが不義となる。道理はどうあれ強い者が正義者となるというたとえ)であります。
アメリカが行った原爆投下、絨毯爆撃、ダーティーボム・・・
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史料を読み戦争を知る。この行為が平和への第一歩です。
宮尾 孝三郎




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