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2011年3月28日 (月)

国民に正しく伝わらなければ、説明したことにはなりません

東京電力のプレス発表記事から

【以下転載開始】--------------------------------------

福島第一原子力発電所構内における土壌中の放射性物質の検出状況について

                             平成23年3月28日
                             東京電力株式会社

周辺環境のモニタリングの一環として、東北地方太平洋沖地震で被災した福島第一原子力発電所の敷地内(5地点)において、平成23年3月21日および22日に採取した土壌中に含まれるプルトニウムの分析を行った結果、この度、別紙の通り、プルトニウム238、239、240が検出されましたので、お知らせいたします。

なお、引き続き土壌中に含まれる他の放射性物質の核種分析を行ってまいります。

○検出状況について

・今回のプルトニウムは発電所の敷地内の土壌から検出されたものである。

・検出されたプルトニウムの濃度は過去の大気圏内核実験において国内で観測されたフォールアウトと同様のレベルである。

・プルトニウムの同位体の放射能比からみて、今回採取された5点のうち2点のプルトニウムについては過去の大気圏内核実験に由来するものではなく、今回の事象に由来して放出された可能性がある。

・今回検出されたプルトニウムは、通常の環境土壌中の濃度レベルであり、人体に問題となるものではない。なお、念のため発電所構内およびその周辺の環境モニタリングを強化する。

・さらに新規に3点の土壌を採取し、継続的に分析を行っていくこととする。

以上

【転載終わり】---------------------------------------

上記記事で、記者も国民も、まずわからない用語が重要なところで使われていますので、解説します。

フォールアウトとは?

通常の解釈では、核兵器による攻撃を受けた地域で、上空から地上に向けて放射性降下物が落下することを言います。

原子爆弾が先の大戦で我が国に投下されましたが、その時に「死の灰が降ってきた」と言われたものが、フォールアウトという状況です

昨日、「放射線とはなにか」を記述しました。その際、下図を掲載しました。

23032709

この図に「フォールアウト」という記述があります。

この場合、戦術核を保有している国が、大気圏内で核爆発実験を行ったときの死の灰が自然界に拡散していったことを指しています。

今回採取された土壌中のプルトニウムの5点のうち2点については、過去の核爆発実験によるものではなく、今回の福島第一原子力発電所の爆発等事故に起因したものではないかという発表です。

福島第一の事故では『敵が不可抗力』という事態に陥っていますが、それにしてもこのような用語は専門用語すぎて、相当に丁寧な解説が必要でしょう。

このような専門用語の使用に、「説明責任は果たしている。」「理解しなかった情報の受け手が悪い。」という、不快な違和感を私は感じているのです。

記者さんは、これを記事にする際にはぜひとも国民に「フォールアウト」という用語解説をしていただきたいと思います。

宮尾 孝三郎

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