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2011年3月29日 (火)

プルトニウムと日当40万円

本日は、特筆すべき報道がありましたので、2件お知らせします。

【以下転載開始】--------------------------------------

燃料棒溶融を裏付け 土壌からのプルトニウム検出で

2011年3月29日 14時35分(中日新聞)

東京電力福島第1原発敷地内の土壌から放射性物質のプルトニウムが検出された問題で、枝野幸男官房長官は29日午前の記者会見で「燃料棒から出ているのはほぼ間違いない。一定程度、燃料棒が溶融したことを裏付けており、大変深刻だ」と述べ、炉心溶融が原因との見方を示した。敷地内のプルトニウム測定は東電が続けるが、政府は敷地外の周辺地域で測定を検討する考えを示した。

東電の武藤栄副社長は28日深夜の会見で「大変申し訳ない。引き続きモニタリング(測定)する」と陳謝した。

東電によると21、22日に採取した1、2号機の排気筒周辺など敷地内5カ所の土壌からプルトニウム239、240を検出。このうち、2カ所で238が土壌1キログラムあたり、0・54ベクレルと0・18ベクレルを検出した。国内で通常検出される土壌の238は最大0・15ベクレルで、今回の事故で放出された可能性が高いと指摘。ただ、レベルが低く「人体に影響はない」としている。

3号機ではプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電が行われていた。プルトニウムは他号機で使用中の燃料などにも含まれており、どの号機から放出したかは不明。

東電などは、深刻な原発危機の脱却に向けた復旧作業を予定通り続ける方針。

1号機のタービン建屋の地下から海側の建屋外へつながるトレンチの立て坑では、高濃度の放射性物質を含んだ水があと10センチで地表にあふれるほど水位が高い。このため、土のうなどを積んで海に流れないよう応急的な措置を取った。

2、3号機の水位は安定し、対策を検討中。1~3号機で津波のため立て坑の扉がなくなり、経済産業省原子力安全・保安院は地下水の状況を含め継続的に調査するよう東電に指示した。1~3号機のタービン建屋地下のたまり水は、1号機で原子炉から出た蒸気を冷やして水に戻す復水器に回収する作業を行い水位低下を確認した。

原子炉を冷やすために注水を続ければ、たまり水が増える可能性が高い。枝野官房長官は「原子炉の空だきを阻止しないといけない」と述べ、注水量を減らす中で原子炉の温度が上がらないようにする努力が必要とした。

1号機は29日中に中央制御室で放射線の測定結果が確認できるようにする作業を実施。2、3号機は同日中に使用済み核燃料プールへの注水や放水を海水から真水に切り替える予定。4号機は中央制御室の照明点灯を目指している。

【転載終わり】----------------------------------------

政府がようやく燃料棒溶融を認めました。情報は、正確でかつ的確なタイミングが一番です。

【以下転載開始】-------------------------------------

「日当40万円出すから」 原発作業員 確保に躍起

2011年3月29日 06時58分(東京新聞)

危機的な状況が続く福島第一原発。その復旧作業は放射能、時間との闘いで、作業員の確保が急務となっている。東京電力の要請を受けた協力会社は、各地にいる作業員たちを呼び寄せようと躍起になっている。中には法外な高給を提示された作業員もいる。

日当四十万円出すから来ないか」。福島県いわき市からさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に避難している作業員藤田竜太さん(27)の携帯電話に、旧知の原発のメンテナンス業者から誘いが入った。

現場は福島第一原発。高給である以上、それだけ高い危険が待ち構えていることはすぐに分かった。電線の敷設作業をしている友人からは「おれ、もう被ばくしているかも」と聞かされた。

長男はまだ三つと幼く、妻(26)には新しい命が宿った。ためらいなく断った。藤田さんは、「五十代以上の人は高給につられて原発に戻っているらしい。でも、おれはまだ若いし、放射能は怖い。もう原発の仕事はしたくない」と語った。

一方、協力会社の男性社員(41)は、勤務先から「人が足りないから戻ってくれないか」と第一原発での作業を要請され、四月以降に福島に戻る。

男性は計測器を使ってそこが作業できる場所かどうかを調べるのが主な仕事。原発の現状からすると、まさにそこが最前線ともいえる。「特別な報酬があるわけではないが、危険な作業が待っているだろう。断ったら、恐らく会社にはいられない」と半ば強制だと受け止めている。

同県田村市の男性(58)によると、第一原発で働く知人の父に、「五十歳以上の人で原子炉近くに入ってもらえる人を探している。手当は普通より多く払うからお願いできないか」という電話がかかってきたという。

東京電力は現場の労務環境について、「放射線量が高いので、一人当たりの作業時間に限りがあるため、人員の交代が頻繁に行われている」と説明。また、「協力会社にお願いしながら人員を確保している。作業費は協定に基づいて協力会社に支給しているが、個々の金額についてはコメントできない」としている。 (社会部・堀祐太郎)

【転載終わり】----------------------------------------

この記事は、原子力発電所の運営に関する本質的な部分を見事に射抜いています。

機械や被服は使い捨てが利きますが、生身の人間は一度きりの人生ですから、みな幸福な生涯を願っています。作業を買って出られる方の命と引き換えにこの事業は成り立っていると、この記事を読んで感じました。

※参考

隠された被爆労働〜日本の原発労働者1 - 9分

隠された被爆労働〜日本の原発労働者2 - 9分

隠された被爆労働〜日本の原発労働者3 - 8分

宮尾 孝三郎

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