本日は、3月1日に質問させていただきました「幸福の科学学園建設計画について」のテープ起こしができましたので、紹介いたします。
ここで、一言。
当日たくさんの傍聴に来ていただきましたみなさん、大変励みになりました。ありがとうございました。
【以下掲載開始】--------------------------------------
◆宮尾 孝三郎
それでは、つぎの項の質問であります。
幸福の科学学園建設計画についてであります。
市民より請願文が大津市議会に提出されました。そのタイトルは「幸福の科学学園建設計画に対する住民不安の解消に向けた取り組みと、住民との合意形成の環境を整える取り組みを大津市に求める請願」であります。
この件の概要でありますが、宗教法人「幸福の科学」グループに属する学校法人「幸福の科学学園」が、仰木の里東二丁目と雄琴北一丁目、雄琴三丁目に7万9,000㎡の土地を取得し、大規模な学校の建設を計画しているというものであります。
市民から提出された請願文の趣旨により時系列に述べますと、平成22年9月24日から同年10月1日までの間、URが5区画の土地を一括公募、幸福の科学学園が応札、10月7日、URが幸福の科学学園に決定通知を発送、同日URは大津市を訪問しています。
10月28日、URと幸福の科学学園との間で土地売買が正式に契約されましたが、その間、この建設予定地周辺にお住まいの方々に情報がもたらされたのは10月23日、24日に相次いだ新聞報道などによるものだったそうです。
土地売買が正式なものになる直前まで、この建設予定地周辺にお住まいの方々に何ら情報がもたらされることがなかったことにより、地域住民は幸福の科学学園の建設計画に不安を抱いておられます。
ここで、伺います。
本市が、幸福の科学学園建設計画を知ったのはいつか、お答えください。
◎奥村政策調整部長
ご質問にお答え申し上げます。
市が、幸福の科学学園建設計画を知ったのはいつか、というご質問でございますが、平成22年10月7日、独立行政法人都市再生機構から本市都市計画部長に対しまして、幸福の科学学園に土地の売却決定通知を送付した旨の報告があり、同日、市長、井上副市長に報告がなされたところでございます。
その後、10月14日に市長及び両副市長と幸福の科学及び幸福の科学学園関係者が、面会をいたしまして、学園の概要説明があったものでございます。
以上でございます。
◆宮尾 孝三郎
ただいまの質問で、URさんが10月7日、都市計画部長にその旨お伝えに来られ、同日、市長、副市長にまでお話がいったということを確認をさせていただきました。
つぎの質問に移ります。
本市は、建設計画を知ってから関係部局に何らかの指示を出されたのか否か、お答えください。
◎奥村政策調整部長
ご質問にお答えいたします。
政策調整部といたしましては、県の担当課でございます総務部総務課への照会、建築許可申請等許認可に関する状況把握に努めますとともに、本件の所管部署について協議をいたしました結果、1月半ばに提出されると伺っておりました署名につきましては、市民相談業務を所掌しております部署において対応することとし、現在に至っているところでございます。
以上でございます。
◆宮尾 孝三郎
いま、担当部長からお答えをいただきましたけれども、“本市は”建設計画を知ってから“関係部局に”何らかの指示を出されたのか否かを訊いているわけでありまして、その指示を受けた政策調整部長がいろいろやったことはいまお聞きしてわかったんですけれども、“本市”は要するに市長は建設計画を知ってから“関係部局に”何らかの指示を出されたのか否かを訊いております。お答えください。
◎目片市長
お答えいたします。
指示は一切しておりません。
◆宮尾 孝三郎
つぎの質問に移ります。
大津市事務分掌条例による事務の分掌を明確にし、もって事務の能率的な遂行を図ることを目的として、大津市行政組織規則を設けられています。
仰木の里地域には、仰木の里支所がありますが、支所の分掌事務に「地域の実情の把握及び調査に関すること。」そして「自治会及び各種団体との連絡調整に関すること。」があります。
ここで伺います。
支所は、分掌事務に基づいて、幸福の科学学園建設計画を知りえた日から、どのような職務を果たされたのか、伺います。
◎増田市民部長
ご質問にお答えいたします。
これまで、支所長といたしましては、10月14日の幸福の科学学園と仰木の里自治連合会会長との面談を皮切りに、それ以後に開催されてまいりました独立行政法人都市再生機構と仰木の里自治連合会会長との面談、あるいは仰木の里自治連合会定例会における学園の建設計画の説明等、おりおりの会議や説明会に同席し、それらの内容等を含め、その地域実情の把握に努めてきたところでございます。
以上でございます。
◆宮尾 孝三郎
再問をいたします。
今ですね、14日という日付以降のお話をされまして、自治連合会長、UR、そして自連の定例会等で云々かんぬんというふうに説明を受けましたけれども、一番冒頭にですね、この建設予定地周辺にお住まいの方々になんら情報がもたらされることがなかったことにより、地域住民は幸福の科学学園の建設計画に不安を抱いておられるそうです。
そして、この事務分掌の内容はですね、“自治会”及び各種団体との連絡調整に関すること、とあるんですけれども、その“自治連合会”ていうところには、情報が支所からいったみたいなんですけれども、自治連合会に入っておられない自治会にも支所として、情報提供に努めていただけたのかどうなのかの確認をさせてください。
◎増田市民部長
あくまでも、自治連合会を通してということでございまして、未加入の自治会に対してのアクションというのは報告を受けておりません。
以上でございます。
◆宮尾 孝三郎
ということはですね、この事務分掌の“自治会及び各種団体との連絡調整に関すること”っていうこの“自治会”というのは、具体的には“自治連合会”というふうに解釈をしたらよろしいんでしょうか。確認させてください。
◎増田市民部長
事務分掌条例にあります“自治会”そのものを捉えますと、自治連合会加入、未加入捉われず“自治会”というふうに理解をするべきと考えております。ただ、現行におきましては、自治連合会加入のものを対象としている現状にあるということをご理解賜りたいと存じます。
また、重ねてひとつ申し上げておきますが、幸福の科学学園建設計画につきましては、まずもって建築基準法に基づく建築確認の審査は、大津市だけでなく民間機関でもおこなえること、それから必ずしも大津市には申請があるかどうかということは限っておりません。
また、学校設置の認可業務につきましては、県が所管されている事項であるということから、本市といたしましては関与できる案件ではないと考えておりました。こういったことからも、支所におきましても情報収集に努めたというところに留まっております。
ご理解賜りたいと思います。
◆宮尾 孝三郎
私が聞いていないことをご答弁いただきましたので、ちょっと困惑しておるんですけれども、今はですね、この“自治会及び各種団体との連絡調整に関すること”の“自治会”っていうところは、あくまで自連を対象にしているという解釈で仕事をしておりましたということですけれども、そうなってきましてですね、この地域にお住まいの方々になんら情報がもたらされることがなかったことによりですね、不安を抱いておられるという状況になっているというところで、改善を促したいと思います。
つぎの質問に移ります。
この地域にお住まいの方々は、この計画について、地域住民に情報がほとんどもたらされない中で粛々と進められていったこの状況に、不安を抱いておられます。
請願文にありますように、幸福の科学学園建設計画に対する住民不安の解消に向けた取り組みと、住民との合意形成の環境を整える取り組みを本市に求められていますが、市民に愛され、豊かな暮らしが営める大津のまちを、より良いものとして、次代に引き継いでいくため、改めてこのまちを見つめ直し、その個性に磨きをかけ、力を伸ばし、市民が心から誇りと愛情を感じることのできる「大津らしさ」を創り上げていくためには、市民、事業者、行政の三者がともに、将来にわたって繁栄し続ける大津のまちづくりに取り組んでいかなくてはなりません。
地方自治体には、地域の力を強め自治を確かなものとする住民の活動が一層重要となってきており、このたびの請願文に込められた思いは、本市のまちづくりの基本理念が問われているものと考えます。
ここで伺います。
まちづくりの基本理念である、「人間性の尊重」、「市民自治の確立」、「環境の保全と創造」を掲げられる本市は今後、この市民の皆さんの願意に対し、どのように取り組む考えがあるのか、お聞かせください。
◎増田市民部長
ご質問にお答えいたします。
市民のみなさんの願意に対し、どのように取り組むかについてでございますが、議員お述べのとおり、今議会に「幸福の科学学園建設計画に対する住民不安の解消に向けた取り組みと、住民との合意形成の環境を整える取り組みを大津市に求める請願」が提出されておりますが、これが採択されましたならば、その趣旨に基づいた取組みを検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆宮尾 孝三郎
請願が採択されますように私も議員のひとりとして努力をしてまいりたいと思いますので、その暁にはよろしくお願いいたします。
【掲載終わり】----------------------------------------
ちなみに、この質問は、京都新聞が取り上げてくれました。
【以下転載開始】-------------------------------------
請願採択されれば不安解消取り組む 「学園」建設で大津市
大津市に建設が計画されている学校法人「幸福の科学学園」(栃木県)の関西校をめぐり、予定地周辺の住民が不安解消と合意形成のための環境整備を市に求め市議会に提出した請願について、市は1日の市議会一般質問で、採択されれば請願に沿った取り組みを検討する方針を示した。
請願の提出は2月21日。建設予定地周辺の自治会長5人が提出し、市議会5会派の5議員が紹介議員として名を連ねた。請願では、建設反対の署名が2万7千人以上集まっているとし、「正式な土地売買が決まる直前まで地域住民に情報がもたらされなかったことで、建設計画に不安を抱いている」とした。
議員の質問に対して増田智子市民部長は「請願が採択されたら趣旨に基づいた取り組みを検討する」と答弁した。
【 2011年03月01日 22時41分 】京都新聞
【転載終わり】---------------------------------------
■
明日は、午前10時に我が会派清正会(しんせいかい)の小松明美議員が登壇されます。
傍聴、インターネット中継等でごらんいただければ幸いです。
宮尾 孝三郎
最近のコメント