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2011年2月26日 (土)

今起こっていることは、すでに予見されていました

今日は、フォーリンアフェアーズリポートの公開論文をご紹介しましょう。

230226

チュニジア革命とエジプト、リビア、サウジアラビア

↑必見、クリックしてぜひ熟読くださいshadow

このリポートは、後だしジャンケンではありません。チュニジアでのジャスミン革命から、エジプト、リビアにどのように社会的兵器(ソーシャルメディア)が機能していくのか、それをチュニジア以降の現象が発生する前に寄稿された予言ともいえるリポートです。

そして、つぎの産経新聞のリポートも必見です。

【以下転載開始】-------------------------------------

原油高騰、ロシアは北方領土交渉で強気に 

佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官) 
2011.2.22 22:03 産経新聞

ロシアは中東情勢の混乱に付け込んで、国益の極大化を図っている。チュニジアとエジプトの騒乱までは、ロシアも基本的に欧米と歩調を合わせていた。しかし、騒乱がリビア、バーレーン、イエメンに拡大すると顕著に独自路線をとるようになった。

ロシアはインテリジェンス大国だ。「ロシアの声」(旧モスクワ放送)の日本語放送を通じてロシア政府のシグナルを送り、その内容を日本語版HP(http://japanese.ruvr.ru)に残す。こういう手法で日本政府と情報のキャッチボールを行おうとしているのだ。

どうも日本の外務官僚はロシア流交渉術を理解していないようで、日本側から球を打ち返していないので、キャッチボールが成立していない。2月19日の放送で「ロシアは中東諸国の内政に干渉しないという立場だ」と強調した。

さらに21日には、「アラブ諸国民には、自らの伝統と歴史があり、風土が存在する。そしてそれは多くの場合、西欧でみられるようなリベラルな価値観とは合致するものではない。そのような価値観の輸出は、状況を深刻化させるだけに終わる可能性もある」と報じた。

ロシアは現在、中東諸国で生じている事態について民主的改革ではなく騒乱に過ぎないという基本認識を示した上で、事態を傍観するという国家意思を示しているのだ。

中東の騒乱にはロシアにとってプラスとマイナスの両面がある。マイナス面はイスラム原理主義過激派が伸長し、その影響がチェチェンをはじめとする北カフカス地域に及ぶことだ。プラス面はリビア、バーレーンなどの産油国の情勢が不安定になり、原油価格が上昇することだ。

クレムリン(大統領府)、SVR(対外諜報庁)は中東情勢と原油価格の動向について、常に重点的にウオッチしている。それはソ連崩壊の苦い経験があるからだ。

2009年12月にゴルバチョフ元ソ連大統領が来日した。そのとき筆者が「ソ連解体過程でいちばん重要だった要因は何ですか」と尋ねたのに対し、ゴルバチョフ氏は「サウジアラビアによる原油の増産だ。この裏には米国がいた。原油価格の下落がソ連経済を直撃した。そこに米国と英国が善意の支援者の顔をしてソ連を弱体化する民主化の条件を押しつけた」と答えた。

さらに「KGB(ソ連国家保安委員会)は中東に強かったのではないか」と尋ねるとゴルバチョフ氏は「ソ連と外交関係のなかったサウジについて機微に触れる情報をとれなかった。それから、原油価格が国家体制に与える影響の分析ができていなかった」と答えた。現在のロシアは中東情勢と原油価格の動きを詳細に分析している。

チュニジア、エジプトの騒乱までは、ロシアにとってプラスよりもマイナスの方が大きかった。それだからロシアも欧米と協調姿勢をとった。しかし、リビア、バーレーンなどの産油国、さらに大産油国サウジと国境を接するイエメンに騒乱が拡大するに至り、原油価格の大幅な上昇が期待されるようになったので、プラスがマイナスを凌(りょう)駕(が)した。ロシアは本音では、現状はロシアの国益を増進すると考え、傍観する姿勢に転じたと筆者は見ている。

中東情勢は北方領土交渉にも影響を与える。ロシアの国章が双頭の鷲(わし)であることに象徴されるが、ロシアは東と西を同時ににらみながら国策を練る。中東情勢の不安定化により原油価格が上昇すると、日本は化石燃料大国であるロシアに依存することになると予測しているのであろう。それだから北方領土交渉で強気になっているのだ。

ロシアは、中東の混乱を自国の利益のために最大限に利用しようとする帝国主義政策をとっている。日本が「油乞(ご)い外交」でロシア帝国主義のわなにからめられないようにする国家戦略を早急に構築する必要がある。(寄稿)

【転載終わり】----------------------------------------

いまは、この2つのリポートをもとに、次に起こる事象を分析することが、日本にとって大事であると思っています。

宮尾 孝三郎

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コメント

是非先物取引等への投資情報として活用すべきです!それにしても相変わらずロシアお好きですね~
それと何処かに4月の○○の予言は有りませんか?

畠中さん、コメントありがとうございますhappy01

今後の展開ですが、対岸の火事と見ず、わが国でも起こりうる事態を想定するための情報収集に努め、分析し、シュミレーションを何通りか行っておくことが必要と考えます。

CFRの当該雑誌にはソーシャルメディアを社会的兵器と位置付けいている一文があることから、今回の(原油産出国での国家崩壊)成功体験を今後どこに活かすことになるのか、分析を急がなくてはなりません。

宮尾 孝三郎

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