« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

2011年2月28日 (月)

代表質問日

本日は、各派代表者による「代表質問」が行われました。

我が会派清正会(しんせいかい)からは、山本哲平幹事長が登壇され、人口減少が始まり、少子高齢化が進むこれからの状況において、中長期的なスパンでの大津市の考え方を伺いました。

政策的な部分での答弁は、市長とも部長とも相変わらずかみ合わない部分が多く、まともなキャッチボールができない状況が本日もみてとれました。

詳しくは、山本議員のブログをご覧ください。

明日は、15時前後に私が、その直後に我が会派の谷祐治議員が登壇します。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

全然話は変わって、先週の土曜日に自転車に乗って久しぶりに琵琶湖に癒されにまいりました。

23022600

↑いつみても、晴れた日の琵琶湖は素晴らしいです

私は、仕事で頭が飽和状態になったとき、いつも琵琶湖や水鳥をぼーっと見つめる時間をつくります。すると、とてもリラックスして脳みそが復活します

その道中、どんどん進んでいる近江大橋西詰交差点改築工事も観察してまいりました。

23022601

↑ヴュルツブルクハウス前あたりから、工事現場が近江大橋にむかって伸びていきます。

23022602

↑私は、建設工事の専門家ではありませんので、工事の途中経過をみても、完成予想できる知識を持ち合わせておりません

23022603

↑橋を広げる工事は今年(平成23年)の7月30日まで

23022604

↑道路を広げる工事は、平成24年3月26日まで

ココは、工事が完了すると、車のとおりが劇的によくなりそうですが、いつも渋滞する国道161号浜大津地区交差点改良事業(滋賀国道事務所)も早く進んでほしいと願っています。

宮尾 孝三郎

2011年2月27日 (日)

HUG訓練(避難所体験ゲーム)

今日は午前、長等学区自主防災会が企画したHUG訓練(避難所体験ゲーム)のスタッフとして、参加しました。

過去にHUGを紹介したブログ記事はコチラ↓

2011年2月 3日 (木) 防災を深く学習した一日

23022701

↑HUG訓練終了後の机上のようす

机中央の大きな白い紙が、避難所となる小学校体育館です。そこにHUGカード(様々な状況が書かれている)を置き、避難所の運営を仮想体験するゲームです。

自主防災会会長、災害時の駆けつけ者ほか、自連会長や民児協会長、体文連会長など、多くの各種団体の長も、プレイヤーとして参加され、訓練終了後の感想に「思っていたより、避難所の運営は大変だと感じた。みなが、同じ条件ではなく、個々の事情を勘案しながら、しかし緊急事態なのですべて希望を受け入れるわけにもいかず、方針を決め、方針に当てはまらない場合は冷徹なまでの判断も要するということが分かった。」、「これは訓練だったので、カードに書かれた状況を、即座に判断することとなったが、実際には受付で質問して聴きだし、把握する作業がある。あとから、深い事情が分かる場合もあるし、人権にかかわる状況にもあり、非常に難しさを感じた。」

など、ニュージーランドの災害をリアルタイムに感じている今だからこそ、状況に入れた実のある訓練でありました。

運営は、被災者で避難所に避難した被災者と、自主防災会が当たりますが、その前の段階の開設は、市役所が権限をもってそれに当たります。

大津市内には、一時的に避難生活を送っていただく避難所が226箇所設定されています。

そのすべてを開設しなければならない状況になることは考えにくいので、平成23年2月16日に開催された「平成22年度大津市防災会議」では、その前捌きとなる「初動支所班再編(案)」が検討され、承認がなされたところです。

大津市は、平成23年度当初予算(案)において「避難所運営マニュアル作成」に予算を配分しています。

今後、より具体的で実態に合った想定を組んだうえで、シュミレーションを重ね、避難所運営マニュアルの完成まで邁進していただくことになると思いますが、地域でも課題はHUG訓練など机上訓練などでも抽出されてくる可能性がありますので、今後の活発な意見交換が期待されます。

本日も、みなさん大変おつかれさまでした。

宮尾 孝三郎

2011年2月26日 (土)

今起こっていることは、すでに予見されていました

今日は、フォーリンアフェアーズリポートの公開論文をご紹介しましょう。

230226

チュニジア革命とエジプト、リビア、サウジアラビア

↑必見、クリックしてぜひ熟読ください

このリポートは、後だしジャンケンではありません。チュニジアでのジャスミン革命から、エジプト、リビアにどのように社会的兵器(ソーシャルメディア)が機能していくのか、それをチュニジア以降の現象が発生する前に寄稿された予言ともいえるリポートです。

そして、つぎの産経新聞のリポートも必見です。

【以下転載開始】-------------------------------------

原油高騰、ロシアは北方領土交渉で強気に 

佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官) 
2011.2.22 22:03 産経新聞

ロシアは中東情勢の混乱に付け込んで、国益の極大化を図っている。チュニジアとエジプトの騒乱までは、ロシアも基本的に欧米と歩調を合わせていた。しかし、騒乱がリビア、バーレーン、イエメンに拡大すると顕著に独自路線をとるようになった。

ロシアはインテリジェンス大国だ。「ロシアの声」(旧モスクワ放送)の日本語放送を通じてロシア政府のシグナルを送り、その内容を日本語版HP(http://japanese.ruvr.ru)に残す。こういう手法で日本政府と情報のキャッチボールを行おうとしているのだ。

どうも日本の外務官僚はロシア流交渉術を理解していないようで、日本側から球を打ち返していないので、キャッチボールが成立していない。2月19日の放送で「ロシアは中東諸国の内政に干渉しないという立場だ」と強調した。

さらに21日には、「アラブ諸国民には、自らの伝統と歴史があり、風土が存在する。そしてそれは多くの場合、西欧でみられるようなリベラルな価値観とは合致するものではない。そのような価値観の輸出は、状況を深刻化させるだけに終わる可能性もある」と報じた。

ロシアは現在、中東諸国で生じている事態について民主的改革ではなく騒乱に過ぎないという基本認識を示した上で、事態を傍観するという国家意思を示しているのだ。

中東の騒乱にはロシアにとってプラスとマイナスの両面がある。マイナス面はイスラム原理主義過激派が伸長し、その影響がチェチェンをはじめとする北カフカス地域に及ぶことだ。プラス面はリビア、バーレーンなどの産油国の情勢が不安定になり、原油価格が上昇することだ。

クレムリン(大統領府)、SVR(対外諜報庁)は中東情勢と原油価格の動向について、常に重点的にウオッチしている。それはソ連崩壊の苦い経験があるからだ。

2009年12月にゴルバチョフ元ソ連大統領が来日した。そのとき筆者が「ソ連解体過程でいちばん重要だった要因は何ですか」と尋ねたのに対し、ゴルバチョフ氏は「サウジアラビアによる原油の増産だ。この裏には米国がいた。原油価格の下落がソ連経済を直撃した。そこに米国と英国が善意の支援者の顔をしてソ連を弱体化する民主化の条件を押しつけた」と答えた。

さらに「KGB(ソ連国家保安委員会)は中東に強かったのではないか」と尋ねるとゴルバチョフ氏は「ソ連と外交関係のなかったサウジについて機微に触れる情報をとれなかった。それから、原油価格が国家体制に与える影響の分析ができていなかった」と答えた。現在のロシアは中東情勢と原油価格の動きを詳細に分析している。

チュニジア、エジプトの騒乱までは、ロシアにとってプラスよりもマイナスの方が大きかった。それだからロシアも欧米と協調姿勢をとった。しかし、リビア、バーレーンなどの産油国、さらに大産油国サウジと国境を接するイエメンに騒乱が拡大するに至り、原油価格の大幅な上昇が期待されるようになったので、プラスがマイナスを凌(りょう)駕(が)した。ロシアは本音では、現状はロシアの国益を増進すると考え、傍観する姿勢に転じたと筆者は見ている。

中東情勢は北方領土交渉にも影響を与える。ロシアの国章が双頭の鷲(わし)であることに象徴されるが、ロシアは東と西を同時ににらみながら国策を練る。中東情勢の不安定化により原油価格が上昇すると、日本は化石燃料大国であるロシアに依存することになると予測しているのであろう。それだから北方領土交渉で強気になっているのだ。

ロシアは、中東の混乱を自国の利益のために最大限に利用しようとする帝国主義政策をとっている。日本が「油乞(ご)い外交」でロシア帝国主義のわなにからめられないようにする国家戦略を早急に構築する必要がある。(寄稿)

【転載終わり】----------------------------------------

いまは、この2つのリポートをもとに、次に起こる事象を分析することが、日本にとって大事であると思っています。

宮尾 孝三郎

2011年2月25日 (金)

子どもの教育環境について一日触れる機会となりました

本日は午前、中央小学校体育館改築工事竣工式に参りました。

23022500

23022501

23022502

すばらしい体育館となりました。中央小学校のみなさん、大事に使ってくださいね。

昼からは、大津市科学館に参りました。

230225

入口で、ナウマン象がお出迎えです。

改装中の施設内を見て回ったのちに、科学館長と子どもの教育について懇談しました。

夕刻、市役所にもどり、「大津市包括外部監査報告書」を受領し、先ほどまで重要事項と思われるところに、マーカーを入れていました。

この報告書の配布がもう一週間早ければ、2月定例会での一般質問に反映できたのに・・・と思いながらも、「私の準備している質疑の再問以降で聴くこともできる」と、ポジティヴにとらえて、精読しています。

宮尾 孝三郎

2011年2月24日 (木)

質疑・一般質問についてエントリーした19名の議員の順位表

昨日は、代表質問順位表を掲載しましたが、本日は質疑・一般質問順位を掲載します。

平成23年2月市議会定例会における質問内容及び質問順位


◆3月1日(火曜)~3月3日(木曜)のいずれも午前10時から議場で行われます◆

230224

↑我が会派清正会(しんせいかい)議員は、水色で、私は青色で表示しています。

だいたい、一日7人が登壇しますので、過去の実績からいくと、私は3月1日の15時以降かなっと思っています。

質問内容欄に、それぞれ質問のタイトルが付けられていますが、質問タイトルに「議案第○○号大津市~について」となっているのは、質疑といいまして、今回、執行部より提案されました条例の制定、条例の改正及び条例の廃止などについて、見解を伺うものです。

それ以外の質問タイトルは、一般質問といいまして、普段の議員活動で感じたことや、普段から考えていることなどを執行部にお尋ねするものです。

統一地方選挙も近づいてまいりました。「どの候補者が仕事をしているか」といった視点で傍聴に来ていただくのも、良い手です。

インターネット中継もありますし、登壇後1週間以内に録画を見ることもできます。

また、議場に来ていただけますと、私が普段からいっております「二元代表制」の理解も進むのではないかと思います。

宮尾 孝三郎

2011年2月23日 (水)

質疑・一般質問通告締切日

本日、質疑・一般質問にエントリーする議員の質問通告締切日でありました。

あえて、エントリー(entry)と表現していますが、議論の参加者という意味で私が普段から用いている言葉です。

ということは、議論に参加しない議員がいるということも逆説的に言えるわけです。

立ったり座ったり、採決に参加するだけでも議員の職責は十分に果たせていますので、これ以上は申しません

昨日、各会派を代表して代表質問をされる方々の質問通告締切日でありまして、そのエントリー状況が公表されましたので、このブログでも紹介します。

【以下転載開始】-------------------------------------

平成23年2月市議会定例会における各派代表質問

◆2月28日(月曜)午前10時から、議場で行われます◆

230223

↑2月28日の15時30分以降に傍聴に来ていただければ、我が会派清正会(しんせいかい)山本の幹事長の代表質問を、生で見ていただけます

明日には、質疑・一般質問についてエントリーした19名の議員の質問順位表をここでも紹介させていただきますので、おたのしみに

さて、今日は、大津市民病院官製談合事件の被告人に対する競売入札妨害、談合被告事件の判決が、大津地方裁判所でありました。

今日のこの判決には、会派を代表して山本幹事長が傍聴に向かわれました。

被告人(ビルメンテナンス・警備会社社長)を懲役1年に処することを判決しました。

ただし、この裁判が確定した日から3年間その刑の執行を猶予する(執行猶予)こととなりました。

詳しくは、明日の報道をご覧いただきたいと思いますが、談合に応じた業界の他社は、業界内で被告人の会社が暴力団のフロント企業であると認識されていたこと、そしてバックに有力な政治家がついているといううわさがあったことから、不当な圧力や嫌がらせを恐れて、被告人の会社からの談合の依頼に応じたことが認められる、といったくだりがあった反面、この2つの各犯行で被告人が不正に得た利益が暴力団に流れている可能性は、関係証拠をみても、その利益が暴力団に流れたような事実を認定するに足る証拠はないと、いったくだりもあったことをお知らせします。

大津市は、入札・契約マニュアルを1月下旬に発表し、二度とこのようなことが起こらないように、現在職員も意識改革を行っておられます。

また、罪には問えないが大津市議のひとりの口利きがあったのではと指摘されたという初公判(1/19)から、その部分の指摘がなかった論告求刑(2/2)、そしバックに有力な政治家がついているといううわさがあったという表現となった判決(2/23)と、ここの部分については、大津市議会内で議論が1月下旬よりあり、現在開会中の2月定例会でなんらかの判断があるものと思います。

宮尾 孝三郎

2011年2月22日 (火)

通告締切一日前の過ごし方

本日は、平成23年2月定例会における代表質問(2月28日)の質問通告締切であり、我が会派からは山本哲平幹事長が代表質問をされますので、通告していただいたかと思います。

私たち、代表質問を行う議員以外の議員は、質疑・一般質問を3月1日から3日までの間に行いますが、私は本日全日を質疑・一般質問の原稿作成に費やしておりました。

そして、質疑(議案に対しての質問)を3項目、一般質問(議案質疑以外の質問)を3項目の計6項目が準備できました。

明日、提出して昼過ぎに質問順位の抽選があります。

そして、抽選以降、今度は執行部のみなさんが、答弁を考えるための情報収集に来られます。

宮尾 孝三郎

2011年2月21日 (月)

今年度当初予算額は、前年度に比し増えたのか減ったのか?

本日、平成23年2月大津市議会定例会が開会しました。

その本会議終了後の議会運営委員会に、2月市議会定例会追加提出予定議案(2月28日提案予定)が出されまして、その多くは補正予算でありました。

ここで、本日議会運営委員会で説明された追加予算額を含め、一覧にしてみました。

(A) 平成22年度当初予算額

(A') 平成22年度確定予算(案)額
   (今回の追加提出予定議案の予算部分)

(B) 平成23年度当初予算額

230221

↑クリックすると拡大して見れます。

市長は本日開会の定例会において、提案説明をされましたが、平成23年度一般会計当初予算額について、つぎのようにお話しされました。

「・・・(一般会計)予算規模は前年度比2.6%増と、積極型の予算編成となりました。・・・」

ココには、トリックがあります。

市長は、平成23年度一般会計当初予算額と平成22年度一般会計当初予算額を比して「前年度比2.6%増」と表現されましたが、今回追加で提出されました平成22年度一般会計確定予算(案)額と平成23年度一般会計当初予算額を比べますと、実は「前年度比4.3%減」なのであります。

これを「積極型予算」というのか・・・

平成22年度の当初の見積もりから平成22年度の確定予算(案)額は「7.2%」も増額しているのに、その増額分をあえて考慮せず、当初予算同士で比べた結果を述べられています。

情報のアウトプットの仕方が妥当でないと感じました。

2月15日の各社新聞報道では確定予算(案)額を知らされていない段階での記事でしたので、「前年度比2.6%の増加」と市と同じ評価をされていましたが、「前年度比4.3%減」だったわけです。

これで、もし国会が混乱し、子ども手当法案が成立せず執行できない場合は、本市の場合7,736,129千円(77億3612万9千円)が減額となり、「前年度比11.4%減」となるわけです。

数字は、使い方次第で増額にも減額にもみえるのです。

どの数字が適切なのか、執行部内でよく審議していただきたいと思います。

宮尾 孝三郎

2011年2月20日 (日)

三井寺で行われた「放鷹術実演会」01

本日は、先日ご案内させていただきました日本放鷹協会が行う「諏訪流放鷹術実演会」を観に三井寺さんへ参りました。

23022013

↑放鷹術で演技を披露する鷹

今日は、複数の鷹による実演が披露されましたが、その一部を写真でご紹介したいと思います。

23022000

↑会場は、三井寺観音堂裏の駐車場

これからご覧いただくのは、2人の鷹匠の間を鷹が鷹匠の指示で往復する演技です。

23022001

23022002

23022003

23022004

23022006

23022007

23022008

つづく

宮尾 孝三郎

三井寺で行われた「放鷹術実演会」02

今度は、受け手の鷹匠が疑似餌を空中に放り投げ、鷹がそれを仕留める実演です。

23022009

23022010

23022011

↑垂直に糸が上っています。この先に疑似餌があり、鷹がそれを目指して垂直に上昇しています。

23022012

↑見事、疑似餌を両足で捕らえました。

とても素晴らしい演技を見せていただきました。

このような伝統の薫り高い技術が歴史ある三井寺で開催された(三井寺では初めて)ことに感激しています。

このように大津市の歴史文化と、日本を代表する古来からの伝統技術の融合が図られることは、大津市の歴史文化により高い価値を付加させることになります。

実演会の三井寺実現に向け、ご努力いただいたみなさん、ありがとうございました。

宮尾 孝三郎

2011年2月19日 (土)

立候補予定者説明会

本日は、“平成23年4月24日執行大津市議会議員一般選挙立候補予定者等説明会”があり、わたしも説明を聴いてまいりました。

前回は、何も分からない状態の中で、応援いただいた皆さんにお世話になり、この書類関係のほとんどをやっていただいておりましたので、そのご苦労がわかりませんでした。

今回は、ひとりでなんでもやってみようと思っておりますので、今日も多くの候補予定者陣営が複数でお越しになられている中で、私はひとり説明を聴いておりました。

シンプル イズ ベスト がよいとされる世の中の価値基準のなかで、選挙に挑むその手続きは複雑難解です。

市議会議員は市民の代表であり、市民の声を市政に届ける役目が大きいですが、その手続きの煩雑さに心折れてしまいそうな威圧感満点です

しかし、市民で心意気さえあればだれでも市議会議員になれるチャンスがあるということを今一度証明したいと思い、今回はお金もかけずひとりでどこまでできるか挑戦です。

といいましても、一人でするのは書類・手続き関係の部分で、ひとりにでも多く私の市議会議員としての姿勢・考え・提案をお伝えするのには、共感いただける方々の協力が多ければ多いほど広がりがありますので、宮尾の話を生で聴いてみたいという声があれば、連絡いただきたいなぁと思っているところです。

私は、先日のブログで予算をプラモデルに例えました

予算書には、予算小事業という項目が羅列されています。それはプラモデルでいうパーツに例えました。

『では、完成図はなにか?』ですが、私はそれは“大津市総合計画基本構想”とその同時期に出された“第4次国土利用計画”であると思っています。

では、その“総合計画基本構想等”を実現させるためのパーツの組み立てはどのような設計図になるのかでありますが、それが3~4ヵ年計画ごとの大津市総合計画第1期実行計画~第3期実行計画であると思っています。

現在“第2期実行計画”を推進中でありますが、本当にその設計図どおり“予算小事業”を組み立てれば、“大津市総合計画基本構想等”が実現できるのかが、大いに疑問であります。

とくに“基本フレーム(17ページから)”を組み立てるパーツの部品数が足りないことに不安を感じています。第3期実行計画でその不足分のパーツが補充されることを期待するばかりでありますが、その時に私が市議会議員でなければ、この思いは市政に届けられなくなります。

ですから、ひとりにでも多くこの思いを伝えたいと思い、日々ブログをつづっているという一面もあります。

そして、万が一私が残念な結果に終わったとしても、このブログをみた市民の皆さんが市政にその声を伝えていただければという思いです。

いま、大津市のプラモデルの設計図とパーツが一致していないと私は気付いています。

そのことは職員さんとのディスカッションで職員さん側も「おっしゃるとおりです」とお認めになっているところでありまして、その具体的な話に興味のある方、是非ご連絡ください。いつでもお話しにまいります。

メールで連絡する

宮尾 孝三郎

2011年2月18日 (金)

調査・情報は、からだを動かして獲得します

本日は昨日に引き続き、全員協議会。

特別・企業会計当初予算案について、「目」以下の詳細項目についてアウトラインを聴きました。

細部については、総務・教育厚生・生活産業及び施設の各常任委員会での予算審査まで待っていただきたいと思います。

私は、ブログでいろんな情報を書かせていただいていますが、机の上でパソコンとにらめっこであったり情報公開請求資料を分析したりと、ひょっとしたらいつもデスクワークしているかというような印象があるのかもしれません

大津のまちは、一方通行が多く、私はいつも自転車か50ccバイクで移動をしています。一方通行であっても『二輪は通行可』のところが多く、移動には4輪ではなく二輪が便利です。

ほぼ毎日、情報提供をしていただける方に会いに行ったり、気になるところを写真に記録したりと動き回っておりまして、その調査の蓄積が市議会での質問となったり、質問事項にはならないまでも、日ごろの市執行部のみなさんとのディスカッションの潤いとなったりといった具合に、決して無駄足になることはありません。

ブログでご紹介させていただけることは、そのうちのほんの一部

私の真剣勝負の場はあくまで本会議場あるいは常任委員会であります。大事なネタは本番までとっておきます。

ですから、ブログで物足りない方は、ぜひとも私の過去の議事録を見ていただきたいと思います。

今日は、議員になってそんなに経っていないころの質問をここにひとつ紹介したいと思います。

【以下掲載開始】-------------------------------------

平成19年 9月定例会-09月10日-13号

◆6番(宮尾孝三郎議員) (登壇、拍手)それでは、通告に従いまして質問いたします。

 まず1項目めは、議案第92号であります。

 具体的には、駅名改称補正予算についてであります。

 大津市内を走るJR湖西線の2駅、西大津駅と雄琴駅が、それぞれ「大津京駅」、「おごと温泉駅」に駅名が改称される予定になっております。本件では、平成19年度予算として2駅で計1億円の予算がつけられ、今回の9月議会の一般会計補正予算内で3,000万円の増額を求められています。

 平成15年に、大津市は全国で10番目に古都指定され、古都のまち大津のイメージをアピールするとともに、独自な個性あるまちづくりを目指す方向性を内外に示しました。

 さて、駅名改称は、平成16年3月に、請願第1号及び第2号として、大津市議会に採択されたものであり、請願書によりますと、学術、商工、観光面での振興が期待されるとありますが、大津市は駅名改称に伴う、各方面での準備は万端でしょうか。

 この間、会派で長岡京市に行ってまいりました。平成7年9月1日、JR神足駅が長岡京駅に駅名を改称。当時で駅名改称に3,000万円ほどの費用がかかったと聞きます。平成9年4月には、JR長岡京駅西口地区市街地再開発事業が都市計画決定され、平成16年から平成17年にかけ、ペデストリアンデッキ、バスロータリー、駐車場などの大幅工事を行い、総合ショッピングモールが完成しております。駅名改称から概ね10年で現在の長岡京駅前は形成されたことになります。

 駅舎は長岡京の玄関口、長岡京宮の朱雀門を模した建物をデザインにして、鴟尾を乗せており雰囲気いっぱいであります。観光案内所はJR長岡京駅から出てすぐの建物にあり、初めて訪れた旨を伝えますと、長岡京市観光協会の方がとても親切に解説をしてくれました。

 ちなみに、阪急電鉄長岡天神駅の方が中心部らしく、そちらにも観光案内所がありました。そこは交番の跡を観光案内所として再利用されていて、またとても親切に案内いただけました。

 また、「わずか10年間の古都長岡京、どうしてここに都が造営され、なぜ平安京へ遷都されたのか、なぞとロマンがいっぱい、竹林の変化を味わいながらめぐってみませんか」という誘いで始まるスタンプラリーなども、観光協会が主催で、昨年実施され、好評だったということですし、レンタサイクルも駅前に準備されていましたので、行動範囲が広がり、環境にやさしい取り組みであると思いました。

 また、駅前ペデストリアンデッキ下の広場では、サマーナイトカフェやたそがれコンサートなど、イベントが豊富に企画されていて、駅前が市民の憩いの場になっていることを確認しました。

 お尋ねします。駅名改称により、今後より多くの方々に訪れていただけると思いますが、駅名にふさわしい情報発信地として、観光案内所を駅名改称時に同時にオープンできる予定になっているでしょうか。今後、逐次効果的な駅前整備、そして散策路整備など、お考えのことと思いますが、現時点でわかる範囲で結構ですからお教えください。

 次に、駅名改称により、商工、観光等の活性化など、市民が渇望する分野で市民の活動がスムーズに行えるように、問題点の洗い出しは行われているでしょうか。

 実は、心配なことがあります。東京の秋葉原から茨城県のつくば間で営業している鉄道、つくばエクスプレスは、二つの駅名が、開業前に個人あるいは企業に商標登録されていることが判明し、昨年と今年の新聞をにぎわせております。

 まず、みらい平駅ですが、平成18年8月10日付の地元紙常陽新聞によりますと、「みらい平」の名称は、IT技術開発会社がポータルサイトの商品名として使用する目的で、駅名が決まる1年前の平成14年9月に、不動産情報分野で商標登録しました。しかし、当時は不動産会社も県も、商標登録されていることを認知しておらず、「みらい平」の名前をあちこちで使っており、県も平成17年の暮れからうっかり使用していたほどだそうです。

 ただ、この会社は今になって権利を主張しても、地域開発に影響が出るおそれがあるとして記者会見を行い、県に商標を無償で譲渡すると発表しましたので、状況は収拾されたようです。

 ちなみに、本件の場合、駅名として使用する分には問題ないが、不動産と情報通信分野で使用すると、権利の侵害になると書かれておりました。

 もう一つの駅、流山おおたかの森駅についても紹介したいと思います。平成19年8月14日付の産経新聞千葉県版によりますと、「おおたかの森」の名称は、流山市内在住の個人によって商標登録されていることがわかり、登録を知らずに商品を販売していた2業者に、市商工課が販売自粛を要請するとともに、市商工会などに注意喚起を行ったという記事です。

 さらに新聞記事を読みますと、「市民の共有財産とも言えるおおたかの森の名称を独占する行為に、市民からは怒りの声が上がっている。市も商標のことは全く考えていなかった。市として今まで気づいていなかったことは申しわけない」と書かれています。

 流山市は、つくばエクスプレスの開業前、東武野田線との接続新駅名を「流山中央」としていたそうですが、市のイメージアップにつながる名称にすべきとの市民の意見をもとに、市民による駅名選考委員会を発足させ、平成15年8月に、「流山おおたかの森」の名称がつけられたのだそうです。

 商標登録していた男性は、ハムやチーズ、和洋菓子、清涼飲料、酒類の分野で、おおたかの森の商標登録を、平成15年11月に出願。平成16年7月に特許庁に認められていました。この結果、この分野での商品名に「おおたかの森」等の名称をつけるには、この男性の許可が必要となります。市には、市内業者が製造、販売する食品の一部を、ふるさと産品として推奨する制度があり、既に平成18年7月に、清酒流山おおたかの森と、まんじゅうおおたかの森が指定済みでしたので、市は、直ちにこの二品の販売業者に対し、販売自粛を要請したとあります。

 また、当面の間は、市主催のイベントなどで、地場産品を販売する際、当該商品の陳列を見合わせる方針を示したとあります。

 ちなみに、商標登録とは、商品名や会社名、ロゴなどを独占的に使えるように、商標法、昭和34年に制定された法律でありますけれども、この商標法に基づいて、特許庁により登録することであります。認められた場合に登録商標といいます。登録により、商標使用者は10年間の権利、つまり商標権を持ち、他社が同一もしくは類似する商標を使用することを排除できるものであります。また、10年ごとに登録を更新することができます。ですから、10年ごとに更新していれば権利は続くというものであります。

 お尋ねします。西大津駅については、「大津京駅」という駅名に変わることにより、つくばエクスプレスの例でお話ししたような事例発生が考えられますが、「大津京」という商標登録状況について、おわかりの範囲でお教えください。

 県内のある市では、市の所有する国宝を商標登録し、ルールの上で使用する取り組みをされていますが、大津市は、商標登録について、そのような取り組みの予定があるのかどうか、お教えください。

 さて、2月の定例会会議録によりますと、答弁に立たれた山極建設部長は、このように発言されています。「予算計上に当たりましては、本市とJRの負担すべき内容の案分の概算の数値や、また近年の駅名改称に係る他都市での負担の事例等を参考にしながら、一駅5,000万円、二駅で計約1億円を計上させていただいたものであります。なお、今後ともできる限り、本市の負担が軽減をされますよう、JR西日本と鋭意協議を進めてまいりたいと考えております」と発言され、予算が可決されたのは記憶の新しいところです。

 その1億円の内訳について、本日、看板、運賃表などで8,000万円、改札や券売機に5,000万円と、一部の内訳をお話しされましたが、それは検討段階であり、流動的な部分であると私は推察をいたしました。本来ならば詳細な金額が決定した段階で補正予算を計上するのが妥当だと思います。それでは4月の駅名改称に間に合わないというのであれば、税金の使い道を市民の方々に対して明確にしていくということを軽視されていると考えられても仕方がありません。

 また、担当所管によれば、できる限り本市の負担が軽減されるよう折衝中ということでありましたが、その3,000万円という補正金額を計上していることの根拠はどこにあるのでしょうか、見解を求め、この項の質問を終わります。

◎山極裕一 建設部長  (登壇)宮尾孝三郎議員の御質問にお答え申し上げます。

 まず1点目の、今後の取り組みに関する御質問でございますが、先の北林議員にも申し上げましたとおり、駅名改称事業につきましては、現在まだJR西日本と協議中の段階であり、手続上は最終的な確定には至っていない状況でございます。

 したがいまして、現在ではまだ駅名改称に係る具体的な整備計画はございませんが、来年度に向けまして、庁内の観光や文化振興、あるいは歴史文化財などの関係部局が連携をする中で、請願者である地元の意見も踏まえながら、実現した場合、まず何から優先に取り組んでいくのか、駅名改称の効果を促す、ハード、ソフトを含めた各種施策や諸事業の計画づくりを進めてまいりたいと考えております。

 次に、2点目の商標登録に関する御質問でございますが、調査をいたしましたところ、現在、「大津京」の商標登録は、昭和58年から平成16年までの間に、漬物、あるいは菓子及び不動産等の商業分野において、既に3件が登録をされているということを確認をいたしております。この商標登録につきましては、御指摘のように、企業等が自主的に商業行為の一環として、業務分野を限定をし、商品と役務サービスの権利を保護するものであります。

 したがいまして、今回の駅名改称事業に関して、本市としてその名称を商標登録する考えは一切ございませんし、また、こうした任意の商業活動にまで介入して調整することは極めて困難であると考えております。

 最後に、補正予算の根拠についてでありますが、先に北林議員に申し上げましたとおり、当初、予算要求の段階では、本市の負担金額が確定していなかったことから、他都市の事例を参考に、一駅5,000万円、二駅で1億円を計上させていただいたものであります。
 その後、JR西日本と協議を進める中で、今年度、当初から常に早期の額の提示を求めておりましたが、8月上旬に初めて本市の負担金として、ハード的経費として8,000万円、ソフト的経費として約5,000万円、合計1億3,000万円が概算経費として示されたものであります。

 また、同時期は折しも9月補正の予算確定のタイムリミットでもございまして、JR西日本との負担金の交渉のいとまもなく、しかも9月下旬には、同社との協定も控えているという状況でございます。やむなく示されました概算経費に不足する3,000万円を、今回9月補正で計上をさせていただいているものであります。

 なお、この1億3,000万円につきましては、現在、確定金額ではなく、JR西日本と協議中でございますので、さらに軽減をされますよう、また可能性もございますので、今後も鋭意、JRと協議を進めてまいりたいと考えております。

 以上、答弁といたします。

◆6番(宮尾孝三郎議員) 答弁いただきましてありがとうございます。

 予算の方で若干、再問いたします。

 観光案内所の設置や散策路整備について、いま一度お尋ねいたします。新駅名になるときに、新聞やテレビのニュースになり、周知にそんなに時間がかからないと思うんです。

4月1日に駅名改称されたら、テレビでオンエアーされたり、新聞で発表されて、次の週末にどんなところか見に行ってみようというふうに思っていただいた多くの方に来ていただいても、そのときにはまだ観光案内所も散策路整備等もできていないようでは、大津市民憲章、そちらにございますが、「あたたかい気持ちで旅の人をむかえましょう」とあるのにも関わらず、大津市に訪れた方にマイナスのイメージを与えてしまうのではないでしょうか。本気で駅名改称を推進する気持ちがあるのであれば、このような基本的な部分に、まず力を入れるのが当然なのではないでしょうか。

 本気で駅名改称をして、観光に力を入れる気持ちがないと疑われても仕方がない。多額の税金を使って、一方的な部分の整備計画もなく、市民活動をする皆さんとの協議を重ねという一言で逃げてはいませんか。税金の使い方について真剣に考えていただきたいと思うのであります。

 商標登録につきましては、今、三つの類について、30類、32類、36類について既に御提示いただきましたが、その商標登録というのは、前回1億円決まった段階ではまだ知らなかったというふうに認識しておりますが、いつ認識されたのか伺います。

 また、予算についてであります。1億円の予算の細部が今になっても交渉中ということで明らかにできず、その上、補正予算を計上というのが理解できないのであります。

 私たち大津市議会議員は、33万人市民の代表でここにいると認識しております。市民の負託に応えるために研究し、調査をし、質問しているのであります。それをなかなか市民の目には届かない部分での交渉のためと、1億円の詳細な予算も明らかにならないまま、補正予算などいかがなものかと思うのであります。今、この場で明らかにできないようでは、何のための議案なのでしょうか。「足りるかどうかわからないから、とりあえず3,000万円いただいてていいですか」というような状況に、市民の代表のわれわれが、「はい、どうぞ」と口が裂けても言えないのであります。

 いま一度質問いたします。1億円の内訳、西大津駅は特急雷鳥が停車する関係で、雄琴駅よりもお金がかかると聞いておりますが、駅ごとの内訳をお聞かせください。そのように詳細を提示した上で、幾ら足りないという議論になると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

◎山極裕一 建設部長  宮尾議員の再問にお答えを申し上げます。

 まず、観光案内所の整備及び散策路の整備についての御質問でございますが、先ほども申し上げましたように、まだ確定の段階ではないと。やはり一番は、この名称改称をしっかり、それが実現するということをまず見届けるのがわれわれは大事やと、こういうように考えております、今の段階では。

 それと、観光案内所の件でございますが、先ほど御紹介をいただきました、いわゆる長岡京市、このあたりはどちらかいいますと、いわゆる元神足駅ということで、いわゆる駅の正面というか玄関に当たる駅でもありますし、ましてやいわゆる再開発事業の中で、いわゆる駅舎のこういう名称改称も取り組んでおられたと、こういうように理解をいたしております。

 したがいまして、先ほど申されましたように10年、いわゆるそういう格好でいろんな整備が係ってきているということでございますので、今すぐにいわゆる名称改称を同時に、こういう部分が整備をしなければならないという御発言かもしれませんが、やはりその名称改正の効果が実現した場合に、どの程度の利用客があるのか。このあたりもやはり見定める必要があると思いますので、このあたりにつきましては、先ほど申し上げましたように、一度、いわゆる請願者の趣旨も踏まえ、あるいは庁内の関係課も踏まえ、何から優先的に取り組んでいくのか、まずはこの計画づくりを優先をしたいと、こういうふうに考えております。

 続きまして、商標登録をいつ頃知ったかという問題でございますが、これにつきましては、8月のちょっと定かではございませんが、8月の初めか、あるいは中旬にかけてだと、こういうように考えております。

 それと、1億円の根拠がわからないというので、わからんままでどうして補正予算に上げたのかということでございますが、まず1点、先に申し上げておきますが、各駅ごとの内訳といいますのは、なかなかいわゆる全部いろいろとつながっております経費がございますので、例えばソフト経費の電算の経費とか、なかなかその部分というのは分けにくいというのもございますので、今現在、そのあたりを案分すれば、いわゆる西大津駅と雄琴駅がどういうように分かれるのか、これ今、JRに頼んでおります。

 ただ、ちなみに今の申し上げました8,000万円、5,000万円、いわゆるハードとソフトの明細のみを、主なものを申し上げます。

 まずハード経費8,000万円の内訳でございますが、運賃表、特にこれにつきましては100㎞圏内ということで、駅の数からいいますと約250絡むということでございますが、そこに595カ所、いわゆる運賃表を変更するということでございます。この経費が約3,600万円。

 続きまして駅の掲示板、いわゆる駅の看板でございます。この分につきましては、京都駅の部分も含めまして約2,700万円。駅の数につきましては、関係が約7駅ということで、この分が2,700万円でございます。

 それと車両の中、いわゆる列車の中の路線図でございますが、この部分が約500万円ということで、あと諸経費を入れまして約8,000万円というような内訳になってございます。

 一方、ソフト経費5,000万円の内訳でございますが、まず一つは運行管理システム、いわゆる列車を電算システムで運行しておりますが、これらのいわゆるシステム変更の経費、これが約1,900万円。

 それともう一つは、駅アナウンスシステムのいわゆる変更の経費ですが、これが約2,420万円。

 それともう一つは券の販売機、いわゆる券売機でございますが、これのシステム変更が約540万円。それ以外の諸経費を入れまして約5,000万円というように聞いております。

 ただ、これは第1次のいわゆる概算経費を示された状態でございますので、今現在、この中でいわゆるJRとの間で負担金をできるだけ減額いただくような調整をさせていただくと。改めまして2駅の内訳はまた後日、御報告を申し上げたいと思います。

 以上であります。

◆6番(宮尾孝三郎議員) 詳細に内訳をお示しいただきましてありがとうございます。

 最後に、再問として、これは議案92号予算についてでありますので、地方財政法により質問をさせていただきます。

 地方財政法の予算の編成第3条には、「地方公共団体は、法令の定めるところに従い、かつ、合理的な基準によりその経費を算定し、これを予算に計上しなければならない」とありますけれども、これに抵触しないのかなというところであります。9月末の協定を優先するのか、地方自治の財政のあり方を優先するのか、そこについていま一度質問をいたします。

◎山極裕一 建設部長  大変いろいろ、基本の財政論の部分を今、御質問いただいたわけでありますが、先ほども申し上げましたように、一番理想は、議員お述べのように、精算に近い額で要求するのが予算は理想であろうと思います。

 ただ、今回はいわゆるそのことが、大津市のみのいわゆる裁量の中でできればいいんですが、いわゆる相手方との交渉の中で、相手方との今後の作業の進め方の中で進めなければならないと、こういう事情もございます。

 先ほど申し上げました9月の末には協定を結ばねばならないということと、かついわゆる値下げを交渉するいとまがなかったというのが今回の理由でございますので、この場合につきましては、あくまでそれを今回、9月の補正を計上しなければ、いわゆるJRとの名称改称につきましては進まないと、実現しないということになってくるわけでございますので、今回の分についてはやむを得ないとわれわれは考えております。

 以上であります。

平成19年 9月定例会-09月20日-16号

◆6番(宮尾孝三郎議員) (登壇、拍手)議長の発言許可をいただきましたので、会派清正会を代表しまして、議案第92号 平成19年度大津市一般会計補正予算(第1号)について、反対討論を行います。

 先般、「大津京」という名称が既に商標登録されていることに関し、質疑をさせていただきましたが、特許庁商標課地域団体商標推進室に私が照会した内容と照らし合わせても、納得のいく答弁ではありませんでした。今回の駅名改称が、商標登録されている特定の事業者の経済活動、また市民活動並びに不特定多数の事業者の経済活動にどのような影響を及ぼすのかが検証されていません。このままで平成16年2月26日付で市民から駅名改称の請願を受けた、学術、商工、観光面での振興という請願の目的は達せられるのでしょうか。

 商標登録出願については、昭和54年1月12日に、漬物、つくだ煮といった指定商品に関するもの、昭和60年2月8日に、菓子、パンといった指定商品に関するもの、平成16年2月25日に、土地建物の管理、売買など、不動産全般といった指定役務に関する計3件が、この四半世紀の間に特許庁に出願されており、それぞれが登録商標として日本国内において現在も有効であります。

 この事実を本市が知ったのは、8月初旬から中旬にかけてのこと。そのことについて、市として策を講ずる予定のないことを答弁いただきました。

 一般的に、ある特定の名称を商標登録した場合、商標権者は独占的に使用できる権利があり、同一の、もしくは類似する名称を使う場合、商標権者の許可が必要となります。許可なく使用した場合、商標権侵害とみなされます。

 また、JRの駅名改称に関する発表が昨日ありました。先ほど、市長の発言趣旨にもありましたように、現在審議中であります。市民からの駅名改称の請願を受け、大津市は昨日までの間、JRとの協議を粛々と進めてこられ、その実務には一定の評価をするものでありますが、商標登録についてどのような影響が地域に波及するか、検討されていない今の状態での税の支出に反対という趣旨を御理解いただき、御賛同いただきますようお願い申し上げます。(拍手)

【掲載終わり】----------------------------------------

ということで、この質問は平成19年9月に行っておりまして、駅名が『大津京』になって3年が経過しようとしていますが、駅名改称の効果は感じられない状況が続いています。

宮尾 孝三郎

2011年2月17日 (木)

プラモデルなら、何ができるのか最初からわかっているのですが…

本日、大津市の一般会計当初予算案の説明をうける「全員協議会」が開催されました。

各担当部局が予算書を読み上げるのを聴いて、疑問に思うところなどがあればチェックし、本会議で質疑をしたり、各常任委員会で質問をしたりという展開になっていきます。

と言いましても、我々の議決科目は「款」と「項」であり、「目」以下の説明はあくまで「款」と「項」の議決科目を理解する上での参考事項でありますから、どちらかというと、プラモデルの各パーツの精巧性をチェックするよりも出来上がりの完成を想像するための作業と見てよいでしょう。

プラモデルの場合、箱のイラストや写真を見て買うので、今から何を作るのか明確なのですが、予算書案を見て大津市はどんな完成予想をしているのか見極めるのは至難の業です。

明日は、特別・企業会計予算案について本日と同じように説明を受けます。

宮尾 孝三郎

2011年2月16日 (水)

めずらしいイベント開催のお知らせ

230216001

諏訪流放鷹術(すわりゅうほうようじゅつ)実演会のお知らせ

三井寺で、鷹狩(放鷹術)の献納が行われるのは、初めてのことです。

この際、ご家族でお出かけいただければと思います。

開催日時:平成23年2月20日(日)

開催場所:総本山三井寺

実演開始:11時(午前の部)/14時(午後の部)

共催:総本山三井寺・NPO法人日本放鷹協会

私も、14時から現地に伺う予定です

宮尾 孝三郎

2011年2月15日 (火)

遠慮なく

人間、「遠慮」という行為をすることがあります。その人のパーソナリティーによるところでしょうが

「遠慮」とは控えめな態度や行為を指す言葉ですが、元々は「遠い将来のことをするには、近い将来のことにも慎重にならざるを得ない。」という意味であったようです。

そして、この言葉の先には「遠慮なく」「大胆に」「勇気をもって」などの言葉が並びますが、人間関係に「遠慮」があるうちは心のふれあいには発展しません。

私は、今日それこそ「遠慮ない」連絡をいただきましたが、その「大胆さ」や「勇気ある行動」に心を揺さぶられました。

市の運営においては、「遠慮がち(遠い将来のことをするには、近い将来のことも慎重にならざるを得ない。)」がよいのか、「遠慮なし(遠い将来のことを考えず、近い将来のことを優先する)」のどちらが良いのか、悩むところです。

宮尾 孝三郎

2011年2月14日 (月)

当初予算案資料を受領しました

本日、2月21日開会-3月18日閉会予定(会期26日間)の“平成23年2月大津市議会定例会”に提出予定の議案についてアウトラインの説明が執行部よりありました。

230214

平成23年2月 市議会定例会の提出議案一覧(予定)

議案第2号から議案18号までは平成23年度当初予算について

議案第19号及び議案第20号は新規条例制定について

議案第21号から議案第24号までは条例の廃止について

議案第25号から議案議案第35号までは条例の一部改正について

議案第36号は工事請負契約の締結について

議案第37号は財産の無償譲渡について

議案第38号及び議案第39号は指定管理者の指定について

議案第40号は外部監査契約の締結について

といった内訳になります。

平成23年度当初予算案についてでありますが、景気の足踏み状態が続く中、大津市域においても影響が長期化の様相であり、市税収入の伸び悩みが状況として認識されています。

そのような状況下、少子高齢化及び景気低迷による社会保障関係経費(扶助費)の増加が目立ちます。

また、大津市の抱える様々な施設の更新にかかる経費や維持管理に伴う経費が増加するといった状況にあります。

そんな中、本市が予算を編成するにあたり留意した点は

 総合計画等の推進と健全財政検事のバランスを考慮した「選択と集中」

 部局のマネジメント効果の発揮を尊重した庁内分権に基づく枠配分方式を実施

 事業仕分け結果の尊重、行政改革プラン取組項目の実行

 競輪事業廃止、産業廃棄物処理公社解散の円滑な実行

 基金等の有効活用

 国の緊急総合経済対策補正予算の活用(地域活性化交付金等8.1億円)

とのことです。

2月17日及び18日に全員協議会が開催され、予算についてやや詳しい説明を受けますが、いますでに感じていることは、総合計画基本構想に基づく平成28年度の将来人口・市勢に連動した新しい都市像の具体的な政策推進が見られないことです。

※新しい都市像

都市核

主要な鉄道駅を含み、一定のまとまりとさまざまな交流機能を持つ拠点的な地域を「都市核」と呼び、広域的な都市機能を高めるとともに、市民生活や産業活動の舞台として一層の充実を図ります。

23021402

さらに、西大津、大津・浜大津、膳所の3 つの都市核が連なる地域を「中心都市核」と位置付け、中枢的な都市機能を充実し、相互の連携を強化します。

「これからの大津市は、こうなります。」と基本構想で大枠を定め、具体的なまちづくりのビジョンを第4次国土利用計画で示したわけでありますが、本当に平成28年度までに大津市の掲げた将来都市像は形づくられるのか、大いなる不安を持っています。

総合計画基本構想を具体的に実施するための実行計画は現在2期目を実施中でありますが、当たり前の行政事務の列挙が目立ち、将来都市像に近づける情熱をどこにも感じることができません。

主要な鉄道駅を中心とした都市核の形成などに近づけるものとして、市税等コンビニ収納事業がありますが、つぎに紹介する滋賀県やJRとの連携が図られていないのではないかと思います。

【以下転載開始】--------------------------------------

NHKオンライン大津放送局のニュース

230214

【転載終わり】---------------------------------------

予算はそつなく組まれていますが、目標に向かって組まれているのかといえばそうでもない。

地方分権・地方主権などと言葉にぎやかに論じられていますが、大津市はいまだ眠りについているかのようです。

宮尾 孝三郎

2011年2月13日 (日)

そこは雪国でした

本日、第25回大津ふれあい雪まつりに参りました

それにしても、大津ってつくづく広いなって思います。

市役所付近は日も差して、「今日もよい天気だなっ」て感じだったんですが、葛川方面に車を走らせるとどんどん雪景色に・・・

トンネルを抜けるたびに雪の量が増して、路肩でチェーンを巻く光景を幾度も見ました。

23021301

↑聖火を運ぶ児童たち

23021302

↑雪合戦(スノーバトル)の様子。赤丸の人が雪玉を投げるところです

23021303

↑ここにはかなりの人だかりが・・・?

23021304

↑空いている側から撮影。これは雪中宝探しの風景です。この中に宝が100個も隠されているそうです。

昼から他用がありましたので少年自然の家でカレーライスをごちそうになりまして帰途につきましたが、私の住まう学区の方も遊びに来られていまして、みんな心待ちにしていたイベントだったんだなって感じました

P.S.お土産に買った鯖寿しは、夕食でいただきましたが、絶品でした

23021305

↑写真は、鯖寿しと鯖の燻製寿し

宮尾 孝三郎

2011年2月12日 (土)

私も、過ぎ去ったことに思いをはせることがあります

本日、午前10時に大津アレックスシネマに参りました

私の大好きなバーブラ・ストライザンド主演の映画『追憶』を観るために

大津アレックスシネマでは、「午前十時の映画祭」が2月5日(土)より始まっており、一週間上演した「刑事ジョン・ブック/目撃者」(第1週 2011/02/05(土)~2011/02/11(金)  )と入れ替えで今日から「追憶」(第2週 2011/02/12(土)~2011/02/18(金) )でした。

230212the_way_we_were

お客さんの入りは20~30名ぐらいでしょうか。

私が一番若いぐらいの様子で、50代から上の人生の先輩が観に来られていました。

本当は、このような素晴らしい映画を今の若者に観ていただきたいなと思いますが・・・

今後の予定はコチラ↓

上映スケジュール

私は、スクリーンで大好きなバーブラに出会えて、心が潤ったような気がします。

バーブラの素敵な歌声はコチラ↓

the Way We Were

230212the_way_we_were02

宮尾 孝三郎

2011年2月11日 (金)

2月13日の雪まつりのご案内

2月13日(日)10時から15時に予定されている雪まつりのご案内です

----------------------------------------------------

主催   大津ふれあい雪まつり実行委員会

開催日時 平成23年(2011)2月13日(日)
     午前10:00~午後3:00

会場   大津市葛川坊村町
     大津市立葛川少年自然の家 交流広場

実施内容 オープニングセレモニー
     雪の精による(まつりの鍵)入場
     消防音楽隊による生演奏
     ふるさと市場、模擬店など
     雪遊びコーナー
     スポーツコーナー
     ※公式ルールによるスノーバトル(雪合戦)

----------------------------------------------------

ここ数年、雪不足でずっと中止が続いていただけに、今年は楽しみです。

宮尾 孝三郎

2011年2月10日 (木)

真にやむを得ないとは

公共施設の使用料について、大津市で見直しが検討されています。

そして、本日から市民のみなさんのご意見募集をはじめています。是非、声を大津市執行部にお寄せください。

【以下転載開始】--------------------------------------

「施設使用料設定基準」(案)へのご意見を募集します!


本市の公共施設使用料の設定については、これまで、施設の維持管理費等をもとに、施設ごとに使用料を設定してきましたが、「負担の公平性」、「透明性」の確保を目的として、使用料についての基本的な考え方を整理し、統一的な算定方法を定めた「施設使用料設定基準」の策定を進めています。

このたび、同基準(案)がまとまりましたので、大津市パブリックコメント制度に基づき、この案に対する市民のみなさんのご意見を下記のとおり募集します。

いただいたご意見の内容は、本市の考え方とあわせて、市役所などに備え付けるほか、大津市ホームページなどに掲載して公表いたします。



1.案の公表期間及び意見募集期間 
平成23年2月10日(木曜)~平成23年3月1日(火曜)

2.案の公表先 
・都市経営室(市役所本館2階) (閲覧のみ)
・市政情報課市政情報コーナー(市役所本館1階) (閲覧のみ)
・各市民センター (閲覧のみ)

・大津市ホームページ (閲覧・ダウンロード)
 
3.意見の提出方法 
・ 意見書には、案件名、該当箇所、氏名または団体名、住所、電話番号を記入して、次のいずれかの方法で提出してください。(意見書の様式は特に問いません。)

 (1)直接提出:都市経営室(市役所本館2階)平日の9時から17時まで
 (2)郵便(はがき、封書):〒520-8575 (住所記載不要) 都市経営室あて
 (3)FAX:077-523-0460
 (4)電子メール:otsu1022@city.otsu.lg.jp 

4.注意事項

・ 意見に使用する言語は日本語とし、提出された意見書は返却いたしません。また、その意見に対する個別の回答はいたしませんので、ご了承願います。

・ 提出された意見の趣旨、内容等が類似している場合は、内容ごとに整理したうえで、一括して公表いたします。


※ 個人情報の取り扱いについて
 提出された意見を公表する際には、個人を特定できる情報などは公表しません。
 また、電子メールアドレスなどの個人情報は、大津市個人情報保護条例に基づき、適正に管理し、他の目的での利用や提供を行いません。


5.お問い合わせ先

政策調整部都市経営室(電話:077-528-2708)
 
 ◆施設使用料設定基準(案)◆

施設使用料設定基準(案)(PDF:1644KB) 

↑ココをクリックして、ご覧ください

【転載終わり】---------------------------------------

私が所属する公共施設活性化検討特別委員会の研究課題でもあります。

230210_2

↑資料の最後のこの部分に私は関心があります。

施設使用料の減免処置については、大津市から活動費補助金の交付を受けている地縁団体等が、さらに大津市から施設使用料全額免除という補助をうけるという状態がありますが、それは適正な措置なのかと私は疑問を持っています。

「真にやむを得ない」状態とはどんなことを想定しているのか?災害時あるいはそれに準ずる状況なのか?

年間を通じて「真にやむをえない状況」というものは、なにを意味するのか?

みなさんのストレートなご意見を期待しています。

宮尾 孝三郎

2011年2月 8日 (火)

消防隊、救急隊の重き任務がよく伝わりました

本日大津市消防局南消防署において、「平成22年度大津市消防職員意見発表会」が行われました。

私は、総務常任委員ですので、ご案内をいただき出席させていただきました。

発表者は、平成22年度新規採用者15名と、主任以上の各署(北・中・南・東の各消防署)から1名の19名でした。

発表内容は「消防防災に関するもの」で、発表時間は各人5分以内

上位2名を大津市消防局代表として2月18日に滋賀県消防職員意見発表会に前進させ、そこで上位になれば4月28日に東近畿大会、そこでさらに上位となれば6月8日に神戸で行われる全国大会に進出となります。

審査員は、総務常任委員長、大津市防火保安協会長、大津市女性防火クラブ連合会長、政策調整部管理監(秘書広報課長)及び消防部長の5名

審査基準は

1 発表内容

 ・論旨が明確、業務に対する先見性及び発展性

2 発表力

 ・態度及び表現力

ということで、19名の発表を聴かせていただきました。

平成22年度新規採用者は、現場に出て4カ月というところですが、すでに命の最前線、緊迫した状況を体験されています。

その新規採用者は、消防隊と救急隊のチームワークや市民との信頼構築など多岐にわたる経験による学びを、そして主任以上の消防士長(入隊5年~10年程度の初級幹部)も含めその直近の体験・経験から発言されていたことから、発表はどれも心を揺さぶる内容となりました。

で、審査の結果今回上位2名に選ばれたのは・・・

4番「先人のこころ」をお話しされた南消防署の長戸消防士長↓

23020801

と、18番「進化論」をお話しされた同じく南消防署の礒田消防士↓

23020802

おめでとうございます。事後の上位発表会に備えて、健闘を期待しています。

また、ほかの17名の皆さんの発表内容も心揺さぶられる内容が多く、皆さんの任務が日常において、いかに重要で命と向き合った職務であるのか、よく伝わりました。

消防職員の皆さんの任務を深く理解できた一日でありました。

ありがとうございました。

宮尾 孝三郎

2011年2月 7日 (月)

"許しがたい暴挙"という勇ましいご発言

本日、北方領土の日であります。

【以下転載開始】--------------------------------------

日本で「北方領土の日」 ロシアは協力を呼びかけ

7.02.2011, 16:03 The Voice of Russia(ロシアの声)

日本では1981年以来、30年にわたって2月7日は「北方領土の日」となっているが、その日にあわせた集会において演説した日本の菅直人首相は、ロシア大統領による南クリル訪問を「許しがたい暴挙」であると非難した

外交的にみれば、そのような言葉遣いは、隣国の大統領に対する表現にはふさわしくないものだ。日本の前原誠司外相が2月10日からモスクワを訪問する前に、このような発言があったというのはなおさらだろう。

しかも、2月10日はロシアでは、「外交官の日」となっている。果たしてロシアと日本との間では、現在の行き場のない状況がそのまま続いてしまうのだろうか。

ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのヴィクトル・パヴリャチェンコ氏は、日本が領土問題に関して一定の緊張関係を保とうとしている、と指摘している。

このようなデリケートな問題を、日本側が示しているような方法で解決することは不可能だ。「北方領土の日」というようなイベントを開催することによって、日本は諸隣国との関係を常に緊張させている。それはロシアだけでなく、韓国や中国との関係にも当てはまる。昨年の9月に発生した尖閣諸島をめぐる、日本と中国の政治外交的緊張の例を挙げるだけで十分だろう。

ロシアと日本との関係緊張は、メドヴェージェフ大統領の国後島訪問に伴う日本側のヒステリックな反応によるものだ。日本の駐露大使であった河野雅治氏は、自民党の政治家らに対して、ロシアは不満を持っており、我慢を失いつつあると説明している。その第一の理由として、両国の国民感情を刺激するような声明が発表されていること、第二の理由として、首脳会談が前進していないこと、が挙げられている。河野氏は、ロシアは経済の近代化において日本に多くを学びたいと希望している、問題はそれにどう答えていくかだ、と述べている。

ロシアがすでに極東社会経済発展プログラムを策定し、多くのロシア政府閣僚がクリルを訪問している現在、日本がどのような対応を見せるのかは、特に注目されている。日本のマスコミは、ロシアが韓国資本をクリルに呼び込む可能性について神経質な反応を見せているが、どうしてロシア政府がそのような行動をとらざるを得なくなったのかについて、正しく理解していない。それは、島に実際に住んでいる人々であり、そこに住んでいる人々の生活水準を改善しなくてはならない、ということだ。

ロシアははじめ、日本に対して共同の経済プロジェクトを呼びかけたが、日本側の反応が見られなかったため、ロシアは自国資本および外国資本に重点を移した経緯がある。それと同時にメドヴェージェフ大統領は、ロシアが日本との関係発展に関心があることを指摘している。メドヴェージェフ大統領は最近、ロシア安全保障会議において、「我々は日本との平和条約の問題も含めて、露日関係におけるすべての問題の議論を継続する。日本との相互協力、相互理解をもとにした関係発展のためであり、日本との関係を新しいレベルに引き上げるためだ。」と述べている。

領土問題におけるロシアの立場は、すでに明白だ。それは、正しい歴史理解、および法解釈に基づき、ロシアと日本両国の世論と議会における承認が得られるような解決を模索することだ。

現在まで、ロシアと日本の立場の違いは、解決の見通しを妨げてきた。しかし、増大する中国の役割やアジア太平洋地域における情勢の変化など、世界は変化を遂げている。ロシアと日本はいまいちど、時代の変化について認識を新たにする必要があるだろう。

【転載終わり】----------------------------------------

と、“ロシアの声”が伝えています。

そこで首相官邸の声明を確認してみましょう。

【以下転載開始】-------------------------------------

北方領土返還要求全国大会

平成23年2月7日

23020701

平成23年2月7日、菅総理は都内で開催された平成23年北方領土返還要求全国大会に出席しました。

本大会は、政府と元島民、返還運動団体等の関係者が一堂に会し、北方領土返還要求運動が一層幅広く発展することを願うとともに、北方領土の早期返還を求める固い決意を内外に表明するものとして、昭和56年以来、毎年2月7日の「北方領土の日」に東京で開催されています。

菅総理はあいさつで、「私としては、これまで日本、ロシア両国の間の諸合意、諸文書を基礎に、北方四島の帰属の問題を最終的に解決して平和条約を締結するという基本方針に従い、引き続き、強い意思を持ってロシアとの交渉を粘り強く進めていく考えであります。

また、北方領土問題は国民全体の問題であり、あらゆる情報、あらゆる知恵を集め、それをもとに問題解決に当たっていかなくてはなりません。

北方領土問題が未解決のまま、既に66年が経過しようといたしております。元島民の皆様方、今日も多く御出席をしておられますけれども御高齢となられており、何としても、皆様がお元気なうちに、問題の解決を図りたい。改めて強く決意をいたしたところであります。

北方領土返還要求運動が全国的な運動として、今後更に一層強力に推進され、そして政府としてのロシアとの交渉の大きな後押しの力をいただきますよう、心からお願いを申し上げます。」と述べました。

【転載終わり】----------------------------------------

と、日本の菅直人首相は、ロシア大統領による南クリル訪問を「許しがたい暴挙」であると非難した」に該当する部分の記述はありません。

ですが、国内報道ではやはりその発言が注目を集めています。

【以下転載開始】-------------------------------------

「許し難い暴挙だ」首相が露大統領の国後島訪問を批判 返還要求全国大会

2011.2.7 12:46 産経新聞

北方領土問題の早期解決を訴える「北方領土返還要求全国大会」が7日昼、東京都千代田区の九段会館で開かれ、菅直人首相、前原誠司外相のほか、元島民や国会議員、自治体関係者ら約1400人が参加した。

菅首相はあいさつで、昨年11月のロシアのメドベージェフ大統領の国後島訪問について、「許し難い暴挙だ」と批判。領土返還に向け、「引き続き強い意志を持って、交渉を粘り強く続けていく。頑張ります」と訴えた。

北方領土をめぐっては、メドベージェフ大統領以外にも、今月4日にはセルジュコフ国防相が択捉島と国後島を訪れるなど、ロシア高官の訪問が相次いでいる。

7日は「北方領土の日」で、領土返還への要求運動を全国的に展開するため制定された。政府や地元北海道を含む官民の関係団体によって毎年、全国大会が開催されている。

【転載終わり】---------------------------------------

強気の外交姿勢を本気で貫くのなら、首相官邸での公式ホームページでの記載にその発言を載せるほうが、本気度が伝わると思います。

国内的発言と限定しようとしても、インターネット社会ではすぐに情報が伝わります。

勇気ある発言と評価したいですが、それならば弱腰外交と言われている状況から脱しなくてはなりませんし、領土問題を解決するには、まず日本国民の知識レベルが高まらなくてはなりません。

1月22日から3日間、茨城県で行われた日教組大会では、分科会「社会科教育」での“北方領土学習”について「北方領土はどういう視点で考えるべきか、すごく広くて難しい。"みんなはどう思う?″と(生徒に)問いかけたが、自分自身が分からなくなった。」(週刊新潮2月3日号)と報道されているのをみると、民主党政権はまだまだ教育現場においても知識レベルを上げる努力が必要であると思います。

民主党政権下で、領土問題がひとつでも進展することを首相のお言葉から期待いたします。

宮尾 孝三郎

2011年2月 6日 (日)

午前10時のデートタイム

今日は、大津アレックスシネマで昨日から始まっている素敵な取り組みについて

230206001

230206002

230206003

230206004

↑クリックすると拡大画像が見れます。

ちょっと古い情報ですが、以下転載

【以下転載開始】---------------------------------------

往年の名作、1年間毎朝上映 大津アレックスシネマ

2011年1月15日朝日新聞

1950年代から70年代までの映画黄金時代を支えた古典作品を毎朝10時から1年間上映する「午前十時の映画祭」に大津市浜町の大津アレックスシネマが参加する。同映画祭は、昨年全国25カ所の映画館で50万人以上が観賞したイベントで、県内では初めての参加。2月5日から「ローマの休日」や「カサブランカ」など往年の名作50本が映画館のスクリーンで上映される。

県内では昨年3月に唯一の単館系映画館だった滋賀会館が廃止され、大手のシネコン(複合型映画館)だけになった。興行収入の見込める映画ばかりの中、同シネマでは「質の高い映画も見てもらいたい」と、映画祭への参加を決めた。

映画祭では毎日午前10時から、映画評論家の品田雄吉さんや字幕翻訳家の戸田奈津子さんらが選んだ50本を1週間ごとにとりかえながら1年かけて全作品を上映する。料金は大人千円、学生500円。同シネマの井上貴裕支配人は「滋賀にも目の肥えた人は多いはず。映像文化の発展のために何かしたいと思っていた」と話す。

     ◇

同シネマは映画祭に先立ち、試写会を開く。30日午前10時から、「刑事ジョン・ブック/目撃者」を上映。抽選で15組30人を招待。21日応募締め切り。問い合わせは同シネマ(077・527・9616)へ。

【転載終わり】-----------------------------------------

私の個人的な好みとしては、バーブラ・ストライサンドの映画を大画面で見てみたいです

素敵な企画で午前10時が渋いカップルのデートタイムとなりそうですね

宮尾 孝三郎

2011年2月 5日 (土)

市長は独任制の執行機関

昨日・本日と市政報告会(清正会主催)を開催させていただきました。

お越しいただきましたみなさん、ありがとうございました。

我々議員は、市民の代表として“市民の声(期待や不安などを含め)”を市政に届ける役目がありますが、議員に市を運営できる権限はありません。

市を運営することができるのは、大津市33万人中“目片市長のみ”であります。(根拠:地方自治法第147~149条)

その強権を持った市長に市民の声を届け、市長によい判断を促すことが我々議員の仕事のひとつであります。

ですから、市の運営の根本的な部分の問題解決については、市長選でよい判断をしていただける方を選ぶことが重要です。

本日、報告会終了後に残っておられた方から質問があり、このように回答させていただきました。

宮尾 孝三郎

2011年2月 4日 (金)

今日明日は、市政報告会です

本日、予定通り明日都浜大津の5階大会議室で清正会主催「市政報告会」を開催させていただきました。

が、金曜日の夜ということもあってか、かなりレアな状況での開催となりました

今回は、1月30日の新聞折り込みでお届けさせていただいた「清正会通信」の記事構成に忠実に、今の大津市政を正確に詳しくお話しさせていただきました。

かなり詳しくお話しさせていただきましたので、後半の意見交換の時間では、我々主催者側にとってもかなり有意義なディスカッションとなりました。

明日2月5日も実施させていただきます。14時から16時の2時間です。

どうぞ、お気軽にお立ち寄りください。

宮尾 孝三郎

2011年2月 3日 (木)

防災を深く学習した一日

今日は、お昼から大津市防災研修会を覗かせてもらいました。

23020301

↑各学区の自主防災会から複数名の参加があり、大津市役所新館7階大会議室は満員となりました。

本日講演くださったのは“六甲道駅北地区公園管理会”事務局長 佐藤厚子さま

いろんなお話をしてくださいましたが、なかでも心に響いたのが

「衣食住といいますが、震災時の重要度は、“住、食、衣”です。住はトイレです。トイレは極めてプライバシー色が高く、人間の尊厳にかかわることです。食については、震災のあまりの衝撃に、一日目はだれも食べ物をほしいといいませんでした。一日ぐらい食べなくて御大丈夫です。、トイレは我慢できません。」

全くその通りです。私の体験にも合致します。

そのほかにも、大変貴重なお話をたくさんいただきました。ありがとうございました。

夜は、長等学区自主防災会のHUG訓練の練習会でした。

230203hug01

↑静岡県西部危機管理局作成の画像を見ながらHUGゲームについて理解します。

230203hug02

230203hug03

↑上2枚の写真を読んでいただければ、HUGゲームについて、一気に理解が進みます。

230203hug04

↑当時、わたしが見た神戸の避難所もこのような状況でした。足の踏み場もありません。

230203hug05

↑中越地震の時には、学習が進み通路が見てとれます。

230203hug06

↑HUGゲームは、このような避難所に見立てた紙上で展開していきます。

230203hug07

↑被災者や状況が書かれたカードが避難所上に置かれていきます。

とても、理解の進むゲームでありました。

長等学区自主防災会では、2月27日に各自治会の代表者の方々に実際に体験していただく取り組みをすすめています。

本日は、防災がテーマな一日でありました。

さて、明日2月4日(金)18:30~20:30、そして2月5日(土)14:00~16:00の2回、清正会(しんせいかい)主催で、大津市議会市政報告会を行います。場所は浜大津の明日都5階大会議室

多くのご来場をお待ちしております。

宮尾 孝三郎

2011年2月 2日 (水)

内部通報者は保護される

大津市は1月28日の大津市議会総務常任委員会所管事務調査で、「大津市入札事務適正化検討委員会での検討結果について(報告)」を総務常任委員に対して報告されました。

また、同一席上で「大津市職員の入札・契約マニュアル 平成23年1月 総務部契約検査課」を配布されました。

その報道記事を転載します。

【以下転載開始】--------------------------------------

大津市発注業務談合:市が入札マニュアル 不正防止策盛り込む /滋賀

毎日新聞 2011年1月31日 地方版

大津市民病院の清掃管理業務を巡る官製談合事件を受けて設置された市の入札事務適正化検討委員会(委員長・北川義治総務部長)は、市職員への入札・契約マニュアルを作り、チェック体制を強化すると発表した。

マニュアルは初めて作成され、入札から契約までの流れと注意点を記載した。不正防止策として▽予定価格設定権者が価格を記入する際は、他者の退席を徹底▽談合が認められた場合、業者に委託料の20%(現行同10%)を賠償請求▽契約相手が暴力団関係者と判明した場合、委託料の10%を違約金として請求--などを盛り込んだ。

また、一般・指名競争入札の参加業者、入札額、結果や50万円以上の随意契約を全てホームページなどで公表し透明性を高める。市契約検査課によると、50万円以上の随意契約まで公表するのは県内初という。同委は「内部通報者は保護されるという『公益通報制度』の周知を徹底させ、チェック機能の充実も図りたい」としている。【前本麻有】

【転載終わり】------------------------------------------

今日は、赤い部分に注目です。

防衛省わかりやすい通報システムインターネット上に公開しています。参考にしていただければと思います。

入札談合、過大請求等の不正行為に関する情報のご提供  防衛省装備施設本部

23020201

23020202

↑「公益通報者保護制度を使い通報する」は、ログインが必要です。

「公益通報者保護制度を使わずに通報する」は、だれでも入ることができます。ぜひクリックして、その仕様の確認をしてみてください。

そろそろ、年度ごとの契約時期です。大津市のシステムが有益なものとなりますよう、期待しております。

宮尾 孝三郎

2011年2月 1日 (火)

平成23年1月大津市議会臨時会について02

昨日にひきつづき、1月31日の臨時会の話です。

宮尾は、予算に対し質疑を行いましたので、そのテープ起こしを掲載いたします。

230128

【以下テープ起こし掲載開始】-----------------------------

◆13番宮尾孝三郎議員

それでは、議案第1号平成22年度大津市一般会計補正予算(第5号)のうち、子宮頸がん予防ワクチン等接種について一問一答により質疑を行います。

これら3種のワクチンのうち、子宮頸がん予防ワクチンについては、科学的な検証が果たして終わっているのだろうかと不安に思っていますので、さっそく伺いたいと思います。

子宮頸がんは、性交経験のない女性には発病しないといわれています。

また、女性から男性よりも、男性から女性へ伝播しやすいといわれています。男性由来とするならば、男性を詳しく調べ、その伝播、感染のしくみを明らかにすべきと考えますが、子宮頸がんを発症するといわれているヒトパピローマウイルスの伝播感染メカニズムについて、本市の説明を求めます。

事後、質問席にておこないます。

◎茂呂健康保険部長

宮尾孝三郎議員のご質問についてお答えをいたします。

ヒトパピローマウイルスは、ひとの皮膚や粘膜に存在するごくありふれたウイルスで100種類以上あり、このうち発がん性を有する高リスク型は約15種類あるとされております。このウイルスは性交渉により感染が伝播し、男女共に感染するものの、多くの場合自然に体内から排除されるため、通常は健康被害に至ることはありません。

しかし、子宮頸部に到達したウイルスはそこにとどまり、長期間感染した場合、細胞に異常を生じる前がん病変の状態を経て、ほとんどの子宮頸がんが引き起こされるとされております。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

ひとつ、いまの質問の確認をさせていただきます。

いま、答弁で皮膚そして粘膜に感染するということでしたけれども、ワクチンを実際に販売されるところの会社のホームページなんですが、「子宮頸がんって性病なの?」という質問で「結論を申し上げますと子宮頸がんは性病ではありません。子宮頸がんの原因である発がん性HPVは、皮膚や皮膚粘膜によって感染するウイルスです。」というふうに書かれています。

ひとつ、確認なんですけれどもこのHPVというのは、性行為を行わなくとも感染する可能性があるものなのかどうなのか、教えていただきたいと思います。

◎茂呂健康保険部長

再度の質問にお答えいたします。

子宮頸がんは性感染症ということと理解をしております。ただ、性行為以外にでも感染する可能性があるか否かということであります。それはございまして、例えば口腔がん、それから肛門がんとか、それから生殖器のがんとかいうところにもみられます。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

それではつぎの質問にうつります。つぎに、ワクチンの予防効果について伺います。

子宮頸がんワクチンは、最初に接種してから6か月で3回の接種をすることとしていますが、この接種によりどれだけの予防効果が実証されているのか、伺います。

◎茂呂健康保険部長

ご質問にお答えいたします。

子宮頸がんワクチンの予防効果について国の厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会に提出された資料及び同部会の見解を踏まえてお答え申し上げます。

このワクチンは、日本人の子宮頸がんの原因であります発がん性ヒトパピローマウイルスの50%から70%の感染を防止し、また、海外のデータではウイルスに感染していない女性に接種をしてから、約6年後の時点でウイルス16型及び18型の持続感染やそれによる前がん病変に対して100%の予防効果があることが報告されております。ただし、海外でワクチンの接種が開始されたのが2006年であり、また、ウイルス感染から一定の年月を経てがんの発症に至りますことから、子宮頸がんの患者や死亡者の減少については今後継続的な調査・検証が行われることと相成ります。

これらを踏まえ、平成22年10月6日、冒頭申し上げた予防接種部会が国に意見書を提出いたしましたが、その骨子はWHOがすべての地域において接種を行うよう勧告を行っており、先進諸国で実施されていること、さらに感染そのものを予防するワクチンの有効性と安全性が高いこと等でございました。これを受けて国は、子宮頸がんワクチン接種の促進を図ることを決定され、今回の事業化となったものであります。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

この件につきまして再問をさせていただきます。

今回、一回目を打つわけですが、その予防効果の持続についてどれくらいかというところが明確には答弁はなかった。国の部会の見解というところでのはっきりしたところがなかなか伝わってこないのですけれども、今回のワクチンなんですけれどもこの効能効果に関する接種上の注意を読みますと「本剤の予防効果の持続期間は確立していない。」と書かれているんです。では、今回打って、次はいつ打てばいいのかというビジョンは、いったいどのように伝え聞いているのか、そのあたり分かれば教えていただきたいと思います。

◎茂呂健康保険部長

このワクチンなんですが、海外で二百数十万人が3回接種をしているという実績はございます。ただ、申し上げましたとおりまだ接種を開始されてから日は浅いということでございまして、5年間は少なくとも有効であるということが、かなり大半の認識でございます。で、その5年間につきましては、実績で100%感染を防御しているということは分かっておりますが、じゃあ何年まで有効なのか、ということについては現在はまだ理論値でありますが、20年ぐらいは持つというような見解も出されております。ただ、まだこれは実証というには、至っておりません。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

それでは、次の質問にうつります。つぎに、ワクチンの有効性について伺います。

今回輸入され、日本国内で使用されるワクチンはHPV16・18型に有効とのことでありますが、東アジア地域ではHPV 52・58型が比較的多いといわれています。日本人にも多いとされているHPV 52・58型に今回のワクチンは有効なのか、伺います。

◎茂呂健康保険部長

ご質問にお答えいたします。

国の予防接種部会に提出された資料にもウイルスの型別分布の調査結果がございまして、議員ただいまご指摘のとおり、アジア地域では52型が4%、58型が6%と、他の地域に比べますと高い分布比率が報告をされております。

しかし、日本においては、16型及び18型の合計の割合が50%から70%と報告により幅がありますものの、この二つのウイルスが大半を占めております。

今回のワクチンは、現在わが国で薬事法の承認を受けている唯一のワクチンであり、大半を占めます16型及び18型の感染を予防する効果が明らかにされておりますが、これら以外の型のウイルスに対する有効性は確認されておりません。いずれにしましても、ワクチン接種によりすべての子宮頸がんを予防することは出来ず、また、すでに感染したウイルスを排除したり、ましてや子宮頸がんを治したりすることは不可能であります。そのため、ワクチン接種後も子宮頸がん検診を欠かさず受け、早期発見に努めることがきわめて重要であり、本市として今後、市民に対し十分な情報提供と啓発に努めてまいります。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

いま、答弁いただきましたけれども、国によって実は高危険型に分類されるHPVの型が異なる可能性があるという文献もあります。日本人にとって危険型というHPVを見極めるためには、さらなる日本独自の研究も必要であるという風な文献もありますし、またその動向を追っていただければありがたいなという風に思います。

次の質問にうつります。つぎに、子宮頸がん予防ワクチンの接種対象者に対する教育について伺います。

学校教育現場では、現在どのような教育を考えておられるのか、お聞かせください。

◎澤村教育長

ご質問にお答えいたします。

学校教育現場におきましては、子宮頸がん予防ワクチンの接種対象者である中学一年生から3年生の女子に対して保健所からの依頼を受けて「予防接種のお知らせ」と「子宮頸がん予防Q&A」のリーフレットを配布し、生徒や保護者に情報提供をしてまいります。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

それでは、つぎの質問にうつります。つぎは、予防接種事故について伺います。

子宮頸がんワクチンは、筋肉注射で、その痛みにより失神する女性が報告されていると伺っていますが、そのワクチン接種によって学校を休まなければならなくなった場合、それは予防接種事故に含まれるのか、伺います。

◎茂呂健康保険部長

ご質問にお答えいたします。

一般的に予防接種には、接種部位の痛みや腫れを始めとして肢体の身体的な副反応が見られます。これらのうち特に重症の場合、すなわち予防接種を原因として身体障害を生じたり死亡に至るような場合は、予防接種事故と位置づけをしております。議員お尋ねのワクチン接種によって学校を休まざるを得なくなったケースについて、国が示す副反応報告基準に該当する場合は、予防接種後の副反応報告の対象となりますし、また、万にひとつ障害が残るなど重症になりましたケースは医師の判断により予防接種事故として取扱うこととなっております。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

つぎの質問です。予防接種事故が、先ほどは限定した場合について聞きましたけれども、一般的に発生した場合の本市の対応について、伺います。

◎茂呂健康保険部長

予防接種事故と判断される場合につきましては、大津市予防接種事故災害補償要綱に基づき、本市が補償を行うものであります。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

次の質問にうつります。つぎに、公費負担率について伺います。

この予防接種は法律上の努力義務ではないことから、任意接種としています。そして、国は公費カバー率9割という基準を示していますが、国の公費カバー率9割の考え方を、わかりやすく説明ください。

◎茂呂健康保険部長

ご質問にお答えいたします。

国の公費カバー率を9割とする考え方は、今回のワクチン接種事業の接種に当たって、実費徴収を可能とします予防接種法の考え方を踏まえ、国及び市町村の費用負担を9割とする制度設計上の原則であります。同時に国は、この費用分担について市町村の実情に応じて柔軟に運用することが可能であるとしていることから、残る1割については、市民あるいは市町村の負担となるものと解しております。すなわち公費9割カバーは地方の主体性を尊重しつつ国の負担限度を示す緩やかな基準であると理解をしております。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

いま、ご答弁いただきまして、実費徴収の考え方っていうところを伺ったんですけれども、それではですね、次の質問にうつります。

本市は全額公費負担にしようとされていますが、その基本的な考え方をお聞かせください。

◎茂呂健康保険部長

ご質問にお答えいたします。

本市におきましては、国の考え方を踏まえ、多数の市町村と同じく全額公費負担によりこの事業を実施したいと考えております。もちろん、財政状況の厳しい折から、市民の皆様にも応分の負担についてご理解いただくことも重要でありますが、このワクチン接種に関しましては、かねてより公費助成について市民からの請願や医師会等の要望、さらには議員のご意見等、多数いただいてまいりました。

また、既に国においては、子宮頸がん、ヒブ、小児肺炎球菌の3つのワクチンについて予防接種法上の定期接種化に向けた検討が始められております。

本市としては、これらを踏まえ、子どもと女性の命を守るため、対象となるすべての方に漏れなく接種を受けていただけるよう、これら3つのワクチンについて全額公費負担により実施をしたいと考えておりますのでご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

いま、もれなくということでしたけれども、これは任意接種でありますし、この任意接種というのは実費徴収という部分が実は考え方としては大事なのではないかなあというふうに思います。

例えば1割として1500円とすれば、市民のみなさんは、このワクチンのコストは実は一万五千円かかってるんだ、3回打つと四万五千円なんだって言うことが、気づきとして現れるわけなんですね。それを全部数字を見えなくしてしまうとですね、一体このワクチンに、国にそして県で、そして市でどれくらいのコストがかかっているんだというのが非常に見えにくくなりますので、そこは、議決によってですね、はっきりするところかなと思います。

最後の質問にまいります。

子宮頸がん予防ワクチン等接種広報について伺います。

今回、この件については議決事項ということで、いままさに質疑を行っているところでありますが、1月24日現在で、大津市ホームページに「無料で接種を受けていただくことができます。」と記述がありました。

当該議決事項を議決前に希望的観測として公表したことについて、本市の見解を求めます。

◎茂呂健康保険部長

ご質問にお答えいたします。

今回のワクチン接種事業につきましては、先ほど申し上げたとおり市民の関心が極めて高く、実施時期や費用助成について多数の問い合わせをいただいております。

また、平成22年10月、国が無料接種を予定していると報道がなされたことから、事業開始まで接種を待ちたいがスタートはいつか、というような切実なお尋ねが殺到をいたしました。加えて医療機関への予約が集中する等の混乱を回避する必要もあり、国の緊急事業をいかに早く市民にお知らせするかが私どもの大きな課題でありました。

こうした中、平成22年11月市議会において市長が平成23年2月1日から全額公費助成により事業実施する考えである旨をお答え申し上げたところでございます。

議員ご指摘のホームページにつきましては、広報おおつ2月1日号の配布時期が1月24日でありましたことから、その時期に合わせて事業のお知らせを掲載いたしました。その際、議決をいただいた後に実施する旨の但し書きを漏らしておりました点につきましては、ここにお詫びを申し上げます。

2日後の1月26日、掲載内容の修正を行いました。ちなみにこの事業は議会をはじめ市民や関係団体等の貴重なご意見や積極的な取組みによりここまで進んでまいったものと認識をしております。

以上でございます。

◆宮尾孝三郎議員

以上で質疑を終わります。

【テープ起こし掲載終わり】-------------------------------

そして、議決前の討論です。

【以下掲載開始】---------------------------------------

◆13番宮尾孝三郎議員

それでは、会派清正会を代表して、ただいま行われました委員長報告に賛成の立場で討論を行います。

先ほど、この本会議場で、議案第1号平成22年度大津市一般会計補正予算(第5号)のうち、疑問点、つまり子宮頸がんワクチン等接種について伺ったわけでありますが、子宮頸がんワクチン等接種の国の見解を本市が代わって説明いただいたことにより、一定の知識が得られました。

この予防接種は、あくまで任意でありますから、今日の答弁をワクチン接種を希望される方の判断材料ともしていただきたいですし、このワクチン等にかかる費用面でのコストなどを含め、広く市民のみなさんに広報いただけることを期待し、討論とします。

【掲載終わり】------------------------------------------

ここまで、読んでいただきありがとうございます。

さて、1月30日の朝刊折込をご覧いただけましたでしょうか?

清正会通信が、入っていたと思います。

230201001_2 そこに、会派主催の市政報告会の開催について案内を掲載させていただきました。

おひとりでも、お仲間とでも、お待ちしております!

宮尾 孝三郎

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ