« “選挙” | トップページ | 議員立候補予定者と有権者のみなさまへ2 »

2010年12月30日 (木)

議員立候補予定者と有権者のみなさまへ1

昨日、“選挙”といったタイトルで、問題提起をさせていただきましたが、来年4月には、統一地方選挙がおこなわれることから、本日は、議員立候補予定者や有権者の皆さんへ、そもそも議員って何する仕事なの?といったところをお話ししようと思います。

まず、国と地方の仕組みの違いをお話ししなければなりません。

国は議院内閣制を採用しています。

選挙で国会議員が選ばれますが、その国会議員の中から国会の議決により内閣総理大臣が指名されます。その際、最大の政党から選出されることになります。

内閣総理大臣は、このように国民が直接選挙で選ぶことができませんが、大津市長は市民の直接選挙により選ばれましたよね。

地方自治体は、二元代表制を採用しています。

市長も議員も市民の直接選挙で選ぶ。これが二元代表制です。

二元代表制の特徴としましては、市長も議員も市民を代表するものであるということです。

市議会議員の中から市長が市議会の議決により指名されることはありませんから、市長与党という用語は存在しません。

しかし、実際には「我々市長与党は・・・」などと発言される議員さんが存在することは事実です。

申し訳ありませんが、そのような発言をされる方については、二元代表制と国の議院内閣制を混同してしまっていて、間違ったメッセージを有権者に与えてしまっていますので、事後、お気をつけいただきたいと思います。

さて、議員の役割を紹介したいと思いますが、そもそも市長ってどんな権限を持っているのか理解しなければ、議員の役割を説明できません。

市長の権限は、とても大きいので、まずここを理解しておきましょう。

市長は独任制であり、議会は合議制であります。

議会は、みんなで話し合い結論を導き出していきますが、市長は一人で決定することができます。

たとえば市長は、予算を編成する権限を持っていますし、それを執行する権限も有しています。

要するに、市長は大津市を運営されているわけです。市民の税金は市長により使われるといってもよいでしょう。

議会には、予算を編成したり予算を使う権利もありませんから、議員選挙時の公約で「~を作ります。」「~を促進してまいります。」などど掲げられる議員候補者がいらっしゃいますが、議員にそのような権限はありませんし、重ね重ね申しますと議員の合議体である議会にもそのような権限はありません。

では、議会の権限とはどういったものなのでしょうか?

議会に与えられた権限で覚えておいてほしい代表的なものを挙げますと

・市長が提案した条例を制定するために議決すること

・市長が提案した条例改正や条例廃止について議決すること

・市長が提案した予算を決定すること

・市長が提案した決算を認定すること

といったものを挙げることができます。(実際には、こんなシンプルではありませんので念のためcoldsweats01

これらの提案権は市長にあり、議会はそれらを議決するものだということを理解しましょう。

ここで余談話を・・・

なかなか稀有な例でありますが、「議員提案条例」なるものも存在します。

・・・が、市長の権限を執行する執行機関(つまり市役所)には、条例案を準備できるだけの法務担当職員がいますし、その財政的な裏付けをする財政担当職員もいるので、条例を提案することができますが、議会には現在のところそのような機能がありません。

ですから、大津市でも平成22年4月1日に施行した「大津市防災対策推進条例」が“議員提案条例”として存在しますが、その条例案の構築には、“議員提案”といいながら市長の権限を行使する執行部の助けが大きかったことも事実です。

次回は、議員立候補予定者のみなさんが事前に勉強すべき事項について、お話しましょう。

宮尾 孝三郎

« “選挙” | トップページ | 議員立候補予定者と有権者のみなさまへ2 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

なるほど!続きをよろしく勉強に成ります。

コメント、ありがとうございますhappy01

励みになります。

大津も雪景色となりましたsnow

ご自愛くださいませcat

宮尾孝三郎

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« “選挙” | トップページ | 議員立候補予定者と有権者のみなさまへ2 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト
無料ブログはココログ