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2010年3月28日 (日)

THE HURT LOCKER

大津市域においても、大津PARCOのユナイテッド・シネマ大津にて、第82回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の6部門の受賞に輝いたキャスリン・ビグロー監督作品『THE HURT LOCKER』の上映が昨日より始まっています。

私も昨日観賞してまいりました。

評判どおりの映画であり、昔の戦争と今の戦争の違いがよく理解できるものでありました。

昔のオーソドックスな戦闘では、敵を明確に認識し、攻撃あるいは防御という形態で相互に対峙するというものでありましたが、近年の戦闘は、「テロ」という犯罪行為を軍が戦争行為として位置づけたうえで、敵の存在あるいは認識も不明確な状況のまま軍事作戦が遂行されるものであります。

『THE HURT LOCKER』においても、敵はほとんど認識できません。まちなみにテロリストかも知れない人間が紛れ込んでいても捜査するわけではありませんから予見は出来ません。テロリストが攻撃の企図を示したところで初めて敵と認識できるという、瞬間の判断となります。

また、敵の攻撃手段は仕掛け爆弾であり、遠隔操作であったり、タイマー起爆であったりしますので犯人と対峙することはありません。米軍対仕掛け爆弾あるいは自爆殉教者との戦闘であります。

この映画がアカデミー賞を獲って、世界中で評価されるということは、アメリカが「イラクに大量破壊兵器があるぞ」と攻撃を開始した2003イラク進攻の評価を思考停止にし、イラクのテロの現状を悪魔の計画と刷り込むことに有効であります。

歴史は、そして今も、100の事象があったとすれば100通り以上の見方があるものでありますから、「正義と悪」と二極化するのは、とても偽善的であると思います。

あくまで、現代の『テロとの闘い』という戦争の形態において、このような状況があるという認識で見て頂き、これをみて、決して短絡的に「正義と悪」と捉えないようにくれぐれもヨロシクお願いいたします。

6部門受賞と米国の政治的意思にもかなうという意味で、成功した映画でありました。

宮尾 孝三郎

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