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2010年3月22日 (月)

二年越しにようやく実現

今日は、危機管理に関する機構改革について

私は平成20年6月定例会で次の質問を行っております。

【以下部分掲載開始】---------------------------------

◆6番(宮尾孝三郎議員)

次に、中核市移行に伴う機構の整備についてお伺いします。

危機管理は災害に限ったことではありません。また、いつ起こるかわからない危機や、危機が迫ってきたというように予兆がある場合もあります。

例えば、本市には学校給食センターがあり、食の安全に細心の注意を払っていただいているところでありますが、万が一食中毒でも発生すれば、学校の対応だけで終わるものではありません。

また、平成17年6月には大規模商業店舗で異臭騒ぎがあり、特殊災害対応で消防が出動し、買い物客の方々が市民病院に搬送されましたが、そのときの消防はもちろん、市民病院も事案のレベルを認識し、対応の優先度決定を行うなど対処されたと思いますが、現場以外の職員にも事案レベルの認識が正しく伝わること、つまり情報の共有化が非常に重要であると言えます。

さて、本市の各部課局での意思の疎通や伝達は危機管理上どのようなものでしょうか。本年度新しく設置された福祉子ども部や健康保険部では、毎朝課業開始前に朝サロンを実施されています。前日までに発生した課題、国の政策の方向性や新聞などによる情報を話し合い、分析し、対応を決定する等、まさに危機管理上優れた機能であると感じています。ほかの部課局もそれぞれ曜日を決めてミーティングを行う等、それぞれの任務の特性に応じた形で日頃から意思の疎通を図っておられることは評価するものでありますが、危機は各部課局だけで完結しないものが多く、全庁的な意思の疎通が必要であります。

本市は、平成21年4月に中核市になるべく準備を進めてこられ、その中で機構改革に着手されております。危機管理上、災害や大規模な事故、事件により、市民の生命、財産に重大な被害が生ずるような緊急事態が発生した場合に、全市を挙げて迅速かつ総合的な対処及び措置を実施するため、各部課局を指揮し、全庁的な総合調整を行う機能が必要と考えますが、現在の総合防災課は防災に特化したものであり、危機管理上の事故、事件に耐え得るものではないのではないかと考えます。

例えば、流行が懸念される新型インフルエンザの発生段階ごとの市の体制や各部課局の運用を統括するといった状況を考えた場合、全庁横断的な取り組みが必要となってきます。危機発生時には全部課局を統括し、刻々と変化する状況への迅速、的確な意思決定に際し、市長を直接補佐し、また平常時には本市の危機管理対策の充実を図るための施策を立案し実施する危機管理室及び危機管理監の配置を機構改革時に検討すべきと感じておりますが、本市の見解をお伺いいたしまして、この項の質問を終わります。

◎服部彰 総務部長  (登壇)宮尾孝三郎議員の御質問にお答えいたします。

次に、危機管理についてのうち、中核市移行に伴う機構の整備でございます。

既に本市では、災害対策、大規模事故、国民保護法制等の危機管理体制は対策本部の設置など、緊急事態時の体制配備を既に定めているところでございます。また、従来の防災行政以外の新たな危機に対しましても、発生時に全庁挙げて可及的速やかに初動体制を確立し、実効ある対策を円滑に実施しなければならないことは議員御指摘のとおりであると認識いたしております。

これまでも本市におきましては、例えば重症急性呼吸器症候群、これはSARSでございます。さらに、高病原性鳥インフルエンザ、さらには異常気象による渇水対策など、市民生活を脅かす事案に対し、発生時にその事案を所管する部局がいち早く庁内の関係部署と連携を図り、対策本部を立ち上げるとともに、庁内外の関係機関とも情報の共有化を図り、迅速かつ的確な措置を講じ、市民の安全確保はもとより、災害、事故等の発生・拡大防止に努めるなど、リスクマネジメント体制をしいていることから、現時点では新たに危機管理室及び危機管理監の設置につきましては考えはございません。

以上、答弁といたします。

【部分掲載終わり】------------------------------------

このように、私は新型インフルエンザが流行する1年ほど前に意見をさせていただきましたが、このときにはまだ、本市の危機管理に関する温度は低く、このような残念な答弁にとどまっております。

しかし、実際に翌年大津市においても新型インフルエンザが発生すると、平成21年6月の定例記者会見で市長が危機管理について言及することになります。

そして、私は平成21年9月定例会でその言質の確認をさせて頂きました。

【以下部分掲載開始】---------------------------------

◆6番(宮尾孝三郎議員)

次に、新型インフルエンザ対策に見る危機管理について伺います。

今年に入りまして、4月23日、メキシコ政府が新型インフルエンザ流行を緊急発表されて以降、今日に至るまでのわが国及び本市の情勢については、報道や本市の報告等により皆さん理解をされているところであります。ここで患者対応を極限の状況で遂行されている市民病院をはじめとする医療機関、保健所スタッフの皆様には敬意を表するとともに、感謝申し上げます。

しかしながら、その動向の中で見過ごすことのできないのが、大津市新型インフルエンザ対策本部のあり方であります。目片市長も6月定例記者会見において、その問題点を認識し、危機管理のあり方の方向性を示されました。当該対策本部の本部長は市長、副本部長は副市長、そのもとに各部課局があるわけですけれども、その事務局機能は保健所が行っておりました。保健所は対人保健、対物保健を行う機関であり、高度な知識を有する専門集団であります。新型インフルエンザ対策の場合、迅速な感染拡大防止という命題を遂行するため、病院医師からの連絡に基づいた患者対応が主任務であり、社会的対応をも担う当該対策本部の事務局を保健所が兼務することは、制度上も人員的にも非常に困難であったろうと推察されます。

また、保健所が感染症法等に基づき厳正に任務を遂行する中、社会的対応という政治的判断も考慮せねばならないということは職務上、矛盾が生じる場合も考えられます。危機管理において重要なのはその専門性ではなく、いかに迅速に情報を集約、分析し、政治的判断に寄与するのかという部分でありまして、そのような局面を想定し、日々研究いただいている総合防災課職員に行っていただくのが市長のおっしゃるとおり適任であろうと思います。新型インフルエンザはパンデミック時に通常医療業務の需給バランスが破綻すれば、すなわち災害医療であり、海外ではパンデミックを生物災害と位置づけているマニュアルも存在します。

その危機管理セクションを来年4月までに設けるという見解を定例記者会見で示されておりますが、既に国内発生早期の流行期という状況にある中、感染拡大期、それに続く蔓延期を座して待つのではなく、可及的速やかな判断を伺いたいと思います。

以上でこの項の質問を終わります。

◎服部彰 総務部長  (登壇)所管事項につきまして御答弁申し上げます。

新型インフルエンザ対策に対応する危機管理セクションの可及的速やかな整備についてでありますが、市役所業務における危機につきましては、各職場や現場においてさまざまな危機が存在します。職員はこれらの発生し得る危機を想定しながら、未然防止策や拡大防止策、またその対処方策など常日頃から危機管理に対する意識を持って従事すること、また組織として迅速に対応方針が決定できる仕組みが何よりも肝要であります。

去る5月に発生した新型インフルエンザにつきましては、市民の健康、生命及び安全を確保するため、健康危機管理対策として大津市新型インフルエンザ対策本部を設置し、全庁的、部局横断的に取り組んだものでございます。議員も御指摘のとおり、一連の情報統制と最終の意思決定過程など、今回の新型インフルエンザ対応で明らかとなった問題点、課題につきまして、十分な検証を行いながら、危機管理組織の見直しが急務であると改めて認識をしているところでございます。

市民の生命、財産を守るため、それぞれの現場で起こり得るさまざまな想定危機事案に対し、従来の概念にとらわれることなく、早期の危機覚知や情報収集、さらにその状況に応じた状況分析や対応方針が迅速に打ち出せるよう、今回の事案のさらなる検証と他都市の状況などを参考にしながら、来年4月には迅速的確に対応できるよう危機管理組織を構築してまいります。

また、この間につきましては、現所管部局の意向を十分踏まえながら、機動的に対応してまいりたいと考えております。

以上、私からの答弁といたします。

【部分転載終わり】------------------------------------

ということで、上記答弁にあるように平成22年4月1日、危機管理に関する機構改革がようやく行われることとなりました。

現在の「総合防災課」が、平成22年4月1日より「危機・防災対策課」となります。

そして、新年度予算288万5,000円をつかい、危機事案に備え、事前準備、庁内体制、対応の基本的方針等を定めた「大津市危機管理基本計画」を策定し、本市危機管理体制の整備を行ないます。

二年越しの実現であります。

新型インフルエンザによる大騒ぎは終息に向かっていますが、私が懸念したのは危機そのものよりも、本市の危機管理体制の現状でありました。

このたびの機構改革が、真に危機管理体制の構築につながるよう、関心を更に高めてまいりたいと思っております。

宮尾 孝三郎

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