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2009年12月29日 (火)

なぜ、自衛隊は存在するのか4

本日はシリーズ4回目。

最初から読みたい方はコチラから↓

2009年12月26日(土) なぜ、自衛隊は存在するのか1

2009年12月27日(日) なぜ、自衛隊は存在するのか2

2009年12月28日(月) なぜ、自衛隊は存在するのか3

さて、昭和26年9月8日、サンフランシスコ講和条約の調印時に日米安保条約についても調印され昭和27年4月28日に同時に発効、これにより日本国及び領水に対する日本国民の完全なる主権が承認されたわけであります。

昭和27年4月26日、海上警備隊が海上保安庁の機関として設置され、同年8月1日、総理府外局として発足した「保安庁」が設立されると、陸の警備力である「警察予備隊」と海の警備力である「海上警備隊」は、それぞれ「保安隊(陸)」と「警備隊(海)」となって移管されました。

この頃には、「保安隊(陸)」の勢力は11万人に成長し、米国製の戦車、155mmカノン砲、重火器などを装備し、他方「警備隊(海)」もやはり米国から貸与されたフリゲート艦や上陸支援艇などを保有するほどになっていました。

とはいっても、陸海ともにその貸与された兵器はすべて、大戦中の代物であり、とりあえず体裁を整えたといったものでありました。

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↑米国艦艇による砲戦訓練を行う「警備隊(海)」

保安隊と警備隊が近代的装備をもつようになったのは、昭和29年3月、米国より相互安全保障法(Mutual Security Act)に基づく援助、いわゆるMSA援助を受けてからであります。

このMSA協定により、日本は軍事力の強化を義務づけられました。そこで政府はいわゆる防衛二法、つまり“防衛庁設置法案”と”自衛隊法案”を正式に決定し、議会の審議を経て昭和29年7月1日施行されました。その結果、保安庁に代わって防衛庁が発足。保安隊、警備隊はそれぞれ陸上自衛隊、海上自衛隊と三たび改称され、さらに新しく航空自衛隊も創設されて現在に至っております。

さて、MSA援助とは、なんたるかというところに興味が沸きませんか?

MSA援助とは、米国が共産主義勢力に対抗するため、自由主義諸国に武器援助、経済援助及び技術援助を与えて、その防衛力を強化することを目的に、昭和26年10月からスタートしたもので、昭和28年5月、ダレス国務長官が来日した際、米国政府が日本にもMSA援助を行う意志のあることを明らかにしました。

(参考文献:日本人の100年)

このMSA協定により、日本の防衛力は、共産主義勢力と対峙する自由主義国のひとつと明確に位置づけられます。

ここで、ぼやきをひとつ。ブッシュ-オバマ政権アメリカ合衆国が現状のG8やG20に取って代わる“G2”構想(米中覇権構想)を持っていることは、日本の防衛力整備の根本を失ったことになります。(冷戦は1989年に解決していますが、全体主義国家と自由主義勢力はそれ以降も対峙していました。)現民主党政権は、いい感覚を持っているのかもしれません。

宮尾 孝三郎

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