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2009年11月11日 (水)

姉妹都市訪問と行政視察のご報告10

11月5日の研修項目である「省エネ住宅団地でのエコロジー生活」について、2つの特徴的な取り組みを実際に見学してまいりましたので、レポートいたします。

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↑ゼロ・エミッション(自然界への排出ゼロシステムを構築する)建物“クラウス・タワー”についての解説看板

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↑解説を行うハインズ氏

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↑クラウスタワーについて、解説をおこないます。

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現代の通常の建物の冷暖房は電力を使用するのに対し、この建物は地熱やソーラーを利用することで、二酸化炭素排出をおさえようとしています。

具体的には、地下60mから地熱を引き上げます。外気温がマイナスでも、地熱は10℃から12℃はあります。その熱を、屋上のソーラーパネルの電力を利用し、過熱します。

そうすることにより、暖房として利用できるようになります。

また、夏の地熱は外気温よりも低いので、換気扇を利用して、涼しい風を送風しています。

そして、熱効率を確実なものにする為、断熱性の極めて高い建材を多用しています。

この建物は、一般の建物より25%の熱効率がアップします。

コスト的には、高価な建物であり、減価償却には最低20年はかかる計算です。

排出基準は、2010年にはさらに厳しくなる為、より断熱の向上に努める必要があります。

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つぎに、市営住宅も見学しました。

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↑この住宅は、今回の視察のメインである「省エネ住宅団地」であります。

この省エネ住宅団地の竣工は1990年。すでに20年が経とうとしておりますが、今でもエネルギー再生能力は衰えず、安価な家賃とわずかな光熱費を維持しております。

この団地には、合計200㎡のソーラーパネルを使用しており、温水の50%をまかなっています。

全部で68世帯あり、社会的弱者が生活していますが、1996年以降6世帯の転出しかありません。つまり生活も資金的にも快適であるということができます。

また、さまざまな装置は堅牢であり、これまで故障は発生しておりませんので、修理は一度も行っていません。

住民にお願いしていることは、できるだけ窓を開けず、換気扇の使用を奨励しています。

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↑雨戸は、さまざまなバリエーションに変化するつくりとなっています。

また、雨戸は、夏場には直射日光をさえぎり、室温をコントロールし、冬場には、吹きすさぶ冷気が窓に直接あたらないように処置する為に使いますし、夜間の保温にも使われています。

そして、断熱材と吸収剤を各所に使用し、熱効率を高めています。

また、雨水も有効利用しています。トイレは雨水を引き込み排泄物を流しています。

広さは平均80㎡あり、2LDKであり、7ユーロ/㎡(光熱費込み)/年です。

つまり、80㎡の物件の場合、家賃は光熱費込みで

1年で560ユーロ(約80,000円)

1ヶ月で47ユーロ(約6,700円)

になります。非常に安い価格設定となっています。

(1ユーロを142.87円で計算)

これで、ハイデルベルク市のエネルギー政策視察の報告をおわります。

宮尾 孝三郎

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