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2009年5月 8日 (金)

味わい深いニュース

2009年5月 6日 (水) 不思議な香り でお話した「精巧偽一万円札事件」ですが、他の新聞は報じませんね。

さて、偽札というのは素人が作るとバレます。しかし、国家がそれなりに本気になると紙質からインクから透かしからナンバーまで、見抜かれないような技術を駆使します。戦争中は敵の経済を混乱させる為に国家製偽札が流通します。

【以下転載開始】-------------------------------------

明大生田キャンパスの旧陸軍偽札倉庫を初公開

明治大は7日、川崎市多摩区の生田キャンパスに残る旧陸軍の秘密施設で通称「登戸研究所」の建物のうち、今月中旬に解体する予定の木造平屋建物「26号棟」(512平方メートル)の内部を、市民団体メンバーや報道陣などに初めて公開した。建物に使われている木材などの老朽化が著しいことも判明し、大学側は今後、教育資料館に保存する骨組みの一部などを除いて、処分する方針を明らかにした。

この建物は戦時中、偽札倉庫として使われた。戦後、大学施設として利用され、内部は様々な改造が行われたが、天井の骨組みや扉、窓の一部は、研究所だった当時そのままという。最近は20年以上、物置代わりに使われていたため、建物全体の老朽化が激しく、床や天井の一部が落ちている場所も所々、あった。

大学側は4月中に、この建物内に置いていた実験機材などの整理を終えており、保存を求めている市民団体メンバーらと、今後の解体や保存方法を話し合うために今回、内部を初公開したという。

(2009年5月8日  読売新聞)

【転載終わり】---------------------------------------

バブルの頃、西武多摩川線是政駅近くに住んでおりまして、JR南武線で南多摩駅から溝の口まで、よく通ったので、登戸という駅名は覚えております。

通称“登戸研究所”では、中国の経済を乱すため当時として45億円もの中国の偽札がこの研究所でつくられ、30億円もの偽札が中国で使用されたといいます。

当時、中国の紙幣は、ドイツのザンメルという印刷機械でつくられていたそうですが、それと同じ機械をドイツにつくらせ、船で日本に運び、登戸で刷り、大陸浪人に渡して大陸でばらまかせたようです。

この研究所の正式名称は“陸軍兵器行政本部第九技術研究所”といい、そこで研究・試験・製造されていた秘密戦資材は次のとおりです。(登戸研究所HPから・・・素晴らしい研究資料です。脱帽!)

一、諜報器材

  • 無線傍受用全波受信機
  • 有線電信電話の盗聴用増幅器および可搬式録音機
  • 窃話用増幅器および可搬式録音機
  • 不法発信探索用携帯方向探知器
  • 科学的秘密通信法(普通型秘密インキ、紫外線型秘密インキ、赤外線型秘密インキ、X線型秘密インキ、写真化学利用法、超縮写法、など)
  • 小型偽装写真機・活動写真撮影機(ライター型、マッチ型、ステッキ型、チョッキボタン型、ハンドブック型、かばん型、など)
  • 遠距離撮影用望遠写真機、夜間撮影用暗中撮影機、水中撮影用写真機、秘密撮影用潜望写真機
  • 一般万能複写機、自動式迅速複写機、電気複写機、携帯用連続複写機
  • 封書・小包の開封還元用器材、開梱・還元用器材
  • 特殊秘密通信用具(オブラート製特殊通信紙、硝化紙製証拠煙滅用秘密通信紙、など)
  • 開鍵および窃取用器材

二、防諜器材

  • 現場検証器材(指紋採取用具、見取図製作用具、現場写真用具、痕跡採取用具、など)
  • 写真器材(現場写真用具、複写用具、暗室用具、引伸し器材、映写器材、感光材料、処理薬剤、など)
  • 郵信検閲器材(開封および還元器材、梱包検閲用器材、秘密書信発見器材、など)
  • 捜査および隠密聴見器材(偽装潜望鏡、潜視鏡、窃話用増幅器、可搬式録音機、など)
  • 理化学鑑識器材(爆破資材および放火資材の鑑識機材、一般犯罪の鑑識器材、など)
  • 法医鑑識器材(毒物検知用具、血液・体液鑑識薬品、毒物鑑識用具・薬剤、など)
  • 無線探査器材(不法発信波の捜査用全波受信機、地上波・空間波・散乱波の直視鑑別用方向探知機、傍受機、近距離散乱波用方向探知器、近接方向探知器、など)

三、謀略器材

  • 破壊謀略資材
  • 爆破・殺傷資材(缶詰型、煉瓦型、石炭型、チューブ型、トランク型、梱包箱型、帯型、磁石式、など)
  • 即時点火具、時限点火具(時計式時限信管、化学時限信管)
  • 機械的妨害用具(列車・自動車などの機械的妨害法)
  • 明暗信管および温度信管
  • 放火謀略資材
  • 放火資材(成形煉瓦型焼痍材、石鹸型焼痍材、焼痍筒、散布焼痍筒、発射焼痍筒、焼痍板、など)
  • 点火具(化学時限方式、時計型時限方式)
  • 自然発火性放火資材
  • 電気利用放火法
  • 原因不明の放火法
  • 一般可燃物利用の応用資材による放火法
  • 殺傷謀略資材
  • 偽騙拳銃(万年筆型拳銃、ステッキ型拳銃、など)
  • 毒物謀略資材
  • 即効性毒物
  • 遅効性毒物(経口用、刺殺用、吸入用、催眠用、など)
  • 細菌謀略資材
  • 経済謀略資材

四、宣伝器材

  • 宣伝用自動車(印刷機、印刷材料、遠距離放声装置、無線電話機、録音装置、発声映写装置、などを車載)
  • せ弾投射機
  • 宣伝用噴射進弾
  • 宣伝用花火
  • 宣伝用アドバルーン

五、その他の器材

  • 変装資材(顔面変装用資材、変装用被服、携行用鬘、変装用化粧用具、など)
  • 隠密聴見資材(ステッキ型潜望鏡、鍵穴覗き用具、鑑別鏡、尾行者探知用バックミラー、など)
  • 逮捕および自衛用具(犯人抵抗阻止用電撃器、簡易自動手錠、テロ防止および犯人検挙用防弾チョッキ、など)
  • 尋問および防盗用具(うそ発見器、特殊警報装置、防盗装置、高電圧式安全金庫、など)
  • 警察犬資材(合成薬剤利用による番犬追跡防避法、発情剤、麻酔剤利用による警察犬突破法、など)

現代に生きる若者にはウソとしか思えないような実験・研究開発、製造などをされていたようです。

その当時の貴重な体験談を公開されているHPはコチラ↓

陸軍登戸研究所の思い出

↑このHPは、一度読み出すとかなりのカルチャーショックです。(ぜひお会いしたいです!)

戦争中は、化学や科学は軍事的に発展を遂げましたが、その技術は戦後の日本の復興や世界有数のテクノロジー国家となる礎となりました。

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さて、日本の精巧なお札を偽造したのは、一体どこの組織なのでしょう。そんじょそこいらの輩ではないことは、誰にも明らかです。

しかし、それにしても産経がトップニュースで伝えたきり、他の新聞がだんまりというのも味わいがあります。

宮尾 孝三郎

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