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2008年10月15日 (水)

パーソナリティーの問題か?

本日、お誘いがありこのような↓セミナーに参加してきました。

201015

配布資料は↓

201015_2

さて、主催者は“近畿中部防衛局”とありますが、そんな組織、いつ出来たんだ?と思って調べてみますと、平成19年9月1日防衛施設庁は、防衛省に統合され、「平成19年9月1日、大阪防衛施設局と装備本部大阪支部は近畿中部防衛局となりました。」だそうです。

その統合前の防衛施設庁とはどんな組織だったのかという部分ですが、ウィキペディアが分かりやすいので、参考に見てみましょう。

【以下一部転載開始】------------------------------------

・・・防衛施設庁は、連合軍の占領政策に必要となる施設や物資を調達・管理する、旧防衛庁よりも長い歴史を持っている旧特別調達庁と、今回談合事件を起こした防衛施設庁建設部の前身である旧防衛庁建設本部が合併してできた組織である。・・・(ウィキペディアより)

【一部転載終わり】--------------------------------------

「平成18年1月30日に発覚した、防衛施設庁発注工事を巡る官製談合事件である“防衛施設庁談合事件”をきっかけに、防衛庁(当時)は防衛施設庁を解体し、防衛庁本庁に統合することを決定した。」という、成り立ちのなかで誕生した“近畿中部防衛局”主催の「第6回防衛問題セミナー(国際テロを根絶するために)」というセミナーに参加しての感想を・・・

今回のセミナーでお話されたのは、

  • 近畿中部防衛局長(挨拶と5分程度のイントロダクション)50代後半ぐらい
  • 防衛省大臣官房審議官(講演:インド洋における海上自衛隊による補給支援活動について)40代前半から中ごろぐらい
  • 外務省総合外交政策局安全保障政策課課長補佐(講演:アフガニスタンに対する日本人の人道・復興支援について)30代後半から40代前半くらい
  • 海上自衛隊舞鶴会場訓練指導隊司令・元派遣海上補給支援部隊指揮官(講演:派遣海上補給支援部隊の活動)50代中ごろくらい

でした。

9.11から始まった「テロとの闘い」という新しい戦争により、日本政府は難しい判断を常に迫られながら、また、テロ特措法の延長のたびに首相がお辞めになるなど、国内のコンセンサスがなかなか得られない状況が続く中、自衛隊の派遣をされていますが、これがわが国の“シビリアンコントロール”です。

そのシビリアンな人たちによる、セミナーだったわけですが、会場の空気は常にドライで盛り上がることもなく、質疑に対する応対は国会答弁のようであり、帰路に着く方々からいろいろ話しかけられましたが一様に「官僚の国会答弁のような・・・なんなんだ、アレは?」といった感じでありました。会場にお集まりの方々が自衛隊OBであり、しかも指揮官経験者(佐官級)が多かった事から、現場を知る皆さんからしてみれば、机上の空論にしか聞こえなかったのでしょう。

私が、「こりゃだめだ!」と思った瞬間がありますので、防衛省は真摯に耳を傾け、反省して頂きたいと思います。

それは、防衛省大臣官房審議官が

「ただいま、紹介いただきました○○です。私の紹介が足りませんでしたので、もう少し自分で紹介させて頂きます・・・。」(あー、その言い回しは、会場をしらけさせるぞォ~)

「詳しいことは、このあと自衛官に説明させますので・・・」(その上から目線・・・会場の自衛隊OBを敵にまわしたな!)

という、今回の講演内容ではなく、パーソナリティーであります。

もう1つ、私は質疑用紙に質問を記入し、見解(答弁)も頂きましたが、その内容は会場にお集まりの指揮官経験者の代弁をさせていただいたつもりです。

(質疑)

自衛隊の補給艦と外国艦船がホースでつながれている状態で、テロリストに攻撃された場合、反撃すると日本国憲法で禁じられている集団的自衛権の行使に当たるのではありませんか?現場の自衛官の瞬間の判断が鈍らないように、集団的自衛権の解釈の変更をされるべきと考えますが、見解を伺います。(この後の文章は、読まれず)・・・麻生総理は、9月26日に集団的自衛権の解釈変更について言及されていますが・・・

(主催者の見解)防衛省大臣官房審議官

集団的自衛権については、距離を置くように言われておりますので、答弁を控えます。

海上自衛隊の補給支援活動は、安全な場所で実施されており、テロリストに襲われることは、まずありません。万に万が一そのようなことがあった場合、現場指揮官は政府の指示を待つことになります・・・

私は、文民統制(シビリアンコントロール)を大上段から振りかざすのであれば、その責任をシビリアンが取るべきだと思っています。何かあったら「自衛官が武器使用!」と叩かれるのは現場で指示を待つ指揮官なのであります。

共感を得られない、セミナーでありました。

宮尾 孝三郎

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