« 行政視察の予習 | トップページ | 知ることは、よいことだと思います。 »

2008年10月23日 (木)

行政視察のご報告

教育厚生常任委員会の行政視察から、戻ってまいりました。

22日(水)は、横浜市役所へ

まず、病院経営局のお話を伺いました。

本市もそうなんですが、総務省の「公立病院改革ガイドライン」に基づいて、各自治体は、平成20年度内に「公立病院改革プラン」を策定することとなります。

横浜市では、平成17年から既に国がイメージしているような「病院経営改革計画」を策定し、それに基づいて、現在まで改革を進めてこられました。そして国の求めに間に合うように現計画の点検評価を9月に発表しました。その改革の中で、私が注目したのは、一般会計負担の軽減に対する取組みであります。

政策的医療(民間の医療機関では積極的・継続的な対応が難しい医療)の提供や地域医療全体の質の向上、そして不採算部門(といってもなにが不採算部門か定義はない)に対し、一般会計の繰入を行うという、明確な使途・目的をもって、私立病院としての本来的な収支バランスを目指し、達成したというこの成果は、本市にとって参考になるものでありました。

次に、こども青少年局のお話を伺いました。

本市の「子育て総合支援センター」(“ゆめっこ”や“にじっこ”など)と同じようなコンセプトで「地域子育て支援拠点」を現在9拠点展開されており、行政区が18区あり、目標としては平成21年度までに、18の全ての区に拠点を設置するというものです。実際には、遅れているとのことであり、完備にはもう少しかかるようですが、運営はNPO法人等が行っておられます。

これらの運営は平成16年7月策定の「協働推進の基本指針」にもとづいて行っておられますが、対等の原則と「委託・補助」という形態がしっくり来ないというお話をされていました。

当然、市の施設を委託を受け運営するのですから、NPOは、その委託金の中でやりくりしなければなりません。しかし実際には「報酬を時給換算したくない」というほどの台所事情ですから、他にも、国や県、私企業からの補助を受けることができればいいのになと思いますが、委託事業である限り、他の補助を受けることができません。

もし、横浜市の財政事情で委託金が減額される場合、運営は相当厳しいことになることでしょうから、課題と認識しました。

23日(木)は東京都武蔵野市へ

健康福祉部のお話を伺いました。

まず、特定高齢者については、「特定高齢者」という新たな線引きを果たして必要としているのかという部分のお話を頂きました。介護予防事業は特定高齢者と選定を受けた方しか参加できないという国の方針に対し、武蔵野市さんは、一般高齢者と一緒に介護予防事業に参加できるよう、独自の手法をとられています。というのも、ご夫婦の片方、お友達の片方が特定高齢者で、もう片方が一般高齢者の場合、制度的に扱いを別々にされてしまうと、一緒に行動できなくなります。武蔵野市さんは、あくまで利用者さんの目線で施策を見直されております。

つぎに、武蔵野市の介護保険制度の特徴について説明を受け、平成14年にケアマネージャー研修センターを設置し180名の人財を確保しているほか、中重度で利用が全国平均を上回る居宅サービスの取組みや、ケア・コールボタンを利用者宅に設置し、夜間対応型訪問介護に取り組んでおられる状況等を理解しました。

地域包括支援センターは、3拠点の配置であり、その場所はそれぞれJR駅近になります。その委託は、武蔵野市さんの影響下にある「財産法人武蔵野市福祉公社」等に任されており、市の意図に対するレスポンスに着眼をおかれているようでした。

本市はすこやか相談所に地域包括支援センターが開設され市域に7拠点あります。この本市の取組みは、逆に武蔵野市さんが興味を持っていただけたようで、ギブ&テイクな視察になって良かったと思います。

今回の視察は、内容が濃く、有意義なものであり、これらの調査が本市行政に反映されることを期待します。

宮尾 孝三郎

« 行政視察の予習 | トップページ | 知ることは、よいことだと思います。 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 行政視察の予習 | トップページ | 知ることは、よいことだと思います。 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
無料ブログはココログ