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2008年7月11日 (金)

国際社会におけるルールとは?

日本という国は、自らの国に資源が乏しいですが、技術力は高いレベルにあり、加工貿易が盛んな国です。

〔主な輸出品〕(ウィキペディアより)

  • 自動車や電気製品、電子機器、工業機械や産業ロボット

〔主な輸入品〕(ウィキペディアより)

  • 石油、鉄鉱石、半製品や食料品

↓わが国の資源の海外依存度は、下図のとおり(以下JOGMECより)

200711_2

↓では、例えば石油は何処から輸入しているのでしょう。

200711

↑年間約2億4,300万キロリットル(2006年)という世界第2位の石油輸入国である日本にとって、産業活動や暮らしにとって依然として大切な資源であり、今後も、その安定的な確保が大きな課題です。

↓つぎに、金属資源の依存度は、どのようなものでしょう。

200711_3

↓日本の金属資源主要輸入先は

200711_4

↑以上のような石油や金属資源の安定供給があって・・・

↓次のような貿易輸出が可能となっています。

200711_5

↑(JFTCより)

日本は、市場を経由して資源調達していますので、国際情勢に影響されることが多々あります。

さて、お隣の中国は、いまや世界第2位の経済大国で貿易大国です。しかし、その規模は、市場を経由せずに他国を締め出す直接調達戦略をとっている(ポール・スタレスの分析を引用)から国際情勢に影響されない、という状況です。

世界では、ある一定のルールに各国が従うことで市場は信頼性を確保し、国際市場が成立するのですが、誰かが決めたそのルールに従いたくない場合、その国は市場を経由せずに直接取引きをします。すると国際社会は「ルールに従うよう」勧告をするのでしょうが、中国の場合、経済超大国になっており、過小評価された人民元のレベルを維持することで、輸出競争力を維持しようと試みており、その結果、大規模な貿易黒字を計上し続けている」(C・フレッド・バーグステンの分析を引用)という状況を黙認させるだけの実力者となりました。

ルールに従わない国があった場合、国際社会は強攻策に出るということが常套手段ですが、中国の場合、国際社会がいくら圧力をかけてもそれに抵抗できるだけの経済パワーをすでに持っています。

また、中国の激安商品は世界中の量販店で扱われており、またそれを世界中の一般市民が望んでいる状況であり、中国を刺激するのは、国際的によい方法とはいえないという見方が、アメリカのシンクタンクから出てきています。

そこで協調路線をとらざるを得ないと考えたときに、ルールに従わない国と協調すると言うことは国際社会が膝を屈することになります。それを負けと認めずに解決するウルトラCが、「米中G2構想」のようです。

こうして、いま世界は変質していこうとしています。日本は、当然政府レベルでは気づいているはずですが、テレビやマスコミがこのような100年に一度起こるかどうか分からない大事件を報道していません。

国際社会のルールに従い、倫理的に純粋にかかわり続けようとする日本。

しかし、“ルールは日本の望む方向には進んで行かない!”といった兆候が、すでに見え隠れしだしました。

いよいよ、油断のならない時代に突入しようとしています。

宮尾 孝三郎

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