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2008年3月16日 (日)

質疑・一般質問と執行部答弁(H.20.2定例会)1

3月6日のブログで、平成20年2月市議会定例会での質疑・一般質問の内容を紹介しましたが、執行部答弁等のテープ起こしが完了しましたので、5つあった質問のうち今日は「大津E群」について公開します。

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宮尾質問

次に、これまでの方針を転換し、全頭捕獲に向けて対策を講ずることとなった「大津E群」について質問します。

捕獲費用や特定動物を飼養するオリを改修する費用として平成19年12月定例会で補正予算案669万円を可決し、オリの改修につきましては、平成20年2月1日に終了し、間仕切り代に2,599,800円、水のみ場に588,000円が支出され、現在受け入れ態勢が整ったという状況であります。

ちなみに、全頭捕獲といいましても、今年度内の捕獲予定数は、46頭の半数分を予定しており、23頭前後の経費が見積もられております。

次に、23頭前後の捕獲という目標に対しての成果でありますが、現在のところ残念ながら成果が上っていないというのが現状であります。捕獲を依頼した業者は、「株式会社野生動物保護管理事務所関西分室」であると認識しておりますが、年度中に捕獲できない場合の予算は、どのようになるのでしょうか。

まず、予算は翌年度には繰り越せません。

わなや、わなに仕込むえさなどの経費は当然支払われます。

ここまでは理解しておりますが、捕獲は出来高払いと聞いておりますが、今回の、予定数を捕獲した場合の出来高払いとして、どのくらいの予算を見積もられていたのでしょうか。

また、現在の頭数46頭の半分、23頭をなんとか捕獲したとしても、少なくとも残りの23頭は、その後も人里に現出し続けることになります。

サルの交尾期は10月から2月頃までと言われており、すでに懐妊しているサルも可能性として否定できないわけであり、出産期は4月から7月頃までで、4月以降に頭数が増える可能性があります。

今回、年度内に予定の23頭前後が捕獲終了したと仮定して、次年度の計画では捕獲頭数をどの程度見積もられているのでしょうか。

また、年度内に予定数が捕獲できなかった場合は、次年度の捕獲予定数はどのようにするべきと考えられておられますでしょうか。

また、この全頭捕獲に向けた作業は、何年で終了すべきと見積もられていますでしょうか。

大津E群は、いくら人慣れしているとはいえ、野生動物ですから警戒心が強く、呼んで集まってくるようなことはありませんし、サルは常に学習し続け、2度と同じ手にはかからないとのことでありますから、捕獲は至難の業であろうと思います。

次に、すでに捕獲され、特定動物用のオリに飼養されている13頭の飼養方法について質問します。

サルのえさは、大規模量販店や卸売市場で分けて頂く、善意の野菜や果物であるにもかかわらず、私が観察に伺ったときには、大量に保管されているある特定の果物が、ほとんど腐っておりました。事情を伺いますと、「その果物は、サルが食べないということが分かった。」とのことでありましたが、それ以外にも消費される前に腐ってしまうものが多いとのことでありました。そのようにエサが余っているような状況でも、なおもエサを頂きに伺うという状況を、その後も確認することができましたが、特定動物を飼養しているオリは、比叡山の山頂付近にあり、その移動にかかる時間、移動時間に1週間で12時間以上を費やすることとなり、自動車の燃料代や、もちろんその人件費、そして結局は善意が無駄となってしまうこの状況についての見解を求めます。

えさについては、予算でモンキーペレットや麦を購入しておられますが、「サルは賢いから美味しいものを覚えると、このようなペレットのようなものは食べない。」とのことでありましたが、展示動物ではない有害鳥獣である特定動物の飼養のあり方として本来どうあるべきか、お答え下さい。

私は、実行の確認という作業の元、捕獲したサルを観察し続けておりますが、以前に比し、だいぶ肥えてきたように見受けられます。また、平日に観察に行くと、下痢をしている、あるいは下痢までいきませんが、ゆるい状況を複数回現認しております。私は、与えるえさの量が多いと推察いたしますが、この状況など万が一、動物愛護管理法に違反する事実があった場合、飼養許可が取り消される場合がありますが、見解を伺います。

次に、大津E群による被害についてであります。被害を大きく2別しますと、農作物被害と生活被害になります。

農作物被害でありますが、これが発生しているので、所管が農林水産課であるわけですが、平成20年2月23日に開催されました「大津地区農業振興大会」で、大津市の食料自給率が8%であるとのお話が近畿農政局よりありました。農作物被害といいましても、実際には、個人が楽しみで栽培されている家庭菜園での被害が大きいと推測され、その場合、その被害は生産高には表現されませんので、家庭菜園も農林水産課の所管ではありますが、実際には生活被害と類似しているとみなすことができます。

実際に、住民からの苦情は生活被害が多数であり、お隣の京都市山科区の場合、猿害対策チームは、安心・安全まちづくりに関する活動に位置し、所管はまちづくり推進課であります。これは大津市でいうところの自治振興課であります。私は、大津市の猿害の現状を注意深く分析すると、この方がしっくり来るのではないかと思います。といいますのも、この個体数調整事業は極度に人馴れした大津E群にのみ適用された事業であり、一般的な鳥獣害対策とは、異なります。またD群、ほかの群れとの対処も異なるこの事業は、生活被害が主であります。

ちなみに京都市山科区では、平成17年にサルが街中に頻出し、住民主体で猿害対策チームを立ち上げ、住民にかんしゃく玉や世界一辛いトウガラシとされるハバネロの粉末3グラム入りカラーボールと発射機等の追い払い物品を貸与し、警察とも連携したその猿害対策チームの成果は、平成19年度は、6月と7月に一回ずつの現出に収まっているとのことでした。これは驚くべき数字であります。

京都市の場合、その所管でありますが、軸足は産業観光局農林振興室にあり、生活被害にかかる鳥獣害対策は、まちづくり振興課との連携を取っているとのことです。

本市は、平成21年4月に中核市に移行予定でありますが、機構改革等をすすめるタイミングで、生活被害が顕著な野生鳥獣については、所管事務の変更を視野に入れた改革をされるのが妥当かと思いますが、本市の見解をお聞かせ下さい。

執行部答弁(産業観光部長)

ニホンザル大津E群につきましてはこれまで様々な取組みにもかかわらず、人を全く恐れないほどに人馴れが進み、生息場所を人里に移している群れであり、農作物被害にとどまらず、生活環境被害まで及ぼしており、対策が急務とされてきました。

この状況を踏まえて、県知事の許可を得て、平成19年1月に部分捕獲を実施いたしましたが、残りの群れについては職員によるパトロールや地域住民と一体となって防除活動を実施してきました。しかしながら、地域住民が安心して生活できる状況には至っていないことさらには地域住民が抜本的な対策を強く要望されていることからシンポジウムをはじめ所定の手続きを踏み、全頭捕獲に向けて対策を実施しているものであります。

今回の捕獲にかかる株式会社野生動物保護管理事務所に支払う経費についてでございますが、先の12月市議会において群れの概ね半数近くを捕獲する経費のご議決をいただき、平成19年12月28日付3月25日までの期間で委託契約を締結し捕獲作業に着手しております。捕獲にかかる予算処置等につきましては300万円余りでございます。なお、捕獲経費の支出にあたりましては実際に要した経費で清算をするものでございます。

次に捕獲頭数についても先の12月市議会でもお答えをいたしましたとおり、全国的にも事例が少なく全頭捕獲するには一定の期間が必要と考えており、群れの概ね半数近くを捕獲したいと考えておりますが、計画以上に捕獲できれば放牧場の同施設や他施設の活用も視野に入れ対処していきたいと考えております。また、残る群れの取り扱いでございますが、今回の捕獲の状況とあわせてモニタリング等を実施しながら群れの行動変化や被害の状況等を十分調査し、専門家等の意見を拝聴しながら今後の対策を検討していきたいと考えております。

次に捕獲されたサルの管理状況について飼養基準に従い適切に飼養しておりますが、サルのえさにつきましては量販店や市場のご好意により野菜や果物を頂いており、サル以外の飼育動物にも与えております。今後サル及び小動物を飼育するための適切な量をいただけるようお願いをしてまいります。また、飼養のあり方については先の部分捕獲に際し、京都市立動物園での実習や研修内容等を基本とし、適切に飼養しておりますが今後とも十分に研究してまいりたいと考えております。

最後に所管事務の変更でありますが野生鳥獣による生活環境被害対策の所管につきましては平成21年4月の中核市移行に向けて関係部局とも十分に協議をしてまいります。

宮尾再問

一点だけ再問いたします。大津E群の捕獲でございますけれども頭数が増えた場合の飼養する場所としてですね、いろいろと検討されるということでありますけれども、放牧場につきましては畜産振興の場あり、今私が質問させていただきました中でも大津市の食料自給率が8%であるとのことも考えていただきましてですね、施設の増の場所については十分な検討を頂きたいのでありますけれども、この部分につきまして何か既に案があるのでしたらお示しください。

再問にかかる執行部答弁(産業観光部長)

今放牧場の小動物を飼っている施設の一部に空きがございますが、その部分を使用して飼養するかどうかにつきましては、慎重に検討してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。

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宮尾 孝三郎

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